11月19日三ツ瀬ワンドのヒラス自己新達成!
 いつもいつも「リベンジだ。」「暫くぶりだ。」といいながら今日も三ツ瀬詣なのだ。今秋は今日で4回目の釣行となる。
 ふり返れば1度目は10月入ってすぐの日曜日。船付けでヒラスを狙ったが、朝早く起きて釣ってきた鰺子にはあたらず。太仕掛けの泳がせを諦め、1号竿にしたとたんヒラスがあたってきた。この時は運が良かったのか、キザクラの道糸黒魂2号にアグレ3号で2.5kgを1本ゲット。その後あたってきた1匹はバラしたが、今秋の第1号に満足して納竿。2度目の釣行は、その数日前に8kgのヒラスがコブで釣れたと言うことで張り切って臨んだワンドだったが、満潮で足場がない状態だったと言ういい訳をさっ引いても、太仕掛けで(ダイコーの4号ロッドに道糸ハリス共に8号)のガッツリ勝負に、あーもなくハリスを跳ばされ撃沈。3度目は11月4日。クラブの田中会長と福岡の八木さんと3人でワンドに上礁。潮は行くものの流せどもあたらず。で、8キロオーバーどころかつけ餌も「そのままかえんでもいい〜!」の状態に。4号竿の太仕掛けの重さが更にやる気を削ぐ。八木君はさっさと諦めお、土産確保。と、僕らが見たことのない釣り方で良型のアカハタを連発。アカハタ祭りが楽しそうで心が揺らいだが、とりあえず引き出しの一つとして教えてもらった。どこかかで試そう。揺れる心を抑えながらも、疲れた身体は軽い仕掛けを選択。「もうヒラスタイムはないかな?」とダイコーのスーパーロイヤル1号にトーナメントの2500番をセットする。こうなりゃイサキか真鯛でも釣れてくれ〜の気持ちである。道糸はキザクラ全層セミフロート3号にハリスト3号、ウキは前回のヒラスでも活躍した自立チヌ、今日は2Bである。鈎は鬼掛け夜尾長10号。
 潮さえ行けばバリバリ食いそう・・。な雰囲気なのであるが、万十瀬を過ぎてもキリ瀬の近くまで流しても餌はそのまんま。「あんなとこまで流して喰っても、右に走られたらどうもできんね〜。」と言いながらも、上げ潮の雰囲気はイイし、タナを変えてもエサが残ってくるので流すしかない。「もうこうなりゃ流せるだけ流すさ〜。」とスプールに道糸が2割ほどしか残らないところまで流したときにパラパララ〜と糸が加速していった。 「あたりだ〜どうしよう〜」と心の中では思いつつ、そっとベールを戻しキリ瀬を越えたと思われる程出した道糸を一気に巻き込む。「いよっしゃ〜、この感触はイサキのようだラッキ〜、とりあえず万十を超えてくれ〜」と思いながらガンガン巻き込んでいくと万十瀬を超えたあたりで「グン!」と重量感が増した。
 「そういや以前もこんなにすんなり近くまで寄ってきたことがあったなぁ、もしかしてこいつはヒラスかも?」と、春に何度も経験した感覚が蘇る。
 相手は、釣られた感がないのだろうか。こちらに泳いでいるのではないか?というヒラスもいた。急に我に返ったのだ。
 しかしここまできたら焦ってはいけない。暫く持久戦の構えで刺激を与えないやりとりを心がける。相手はユタ〜っと目の前を通り越し、龍神側へ移動する。しかし、じわりじわりと巻き込んでいくとウキが見えてきた。「もう少しだ。」じ〜っと我慢してると、だんだん寄ってきたものの、足下に来たとたんワンドの中へ入って加速しだした。いつものパターンなんで分かっていたことだ。田中会長も「中に走るぞ、こっちこい」って言っているのだが、何となく止まりそうな気がして、タックルを信じてレバーを握りしめロッドを絞り込む。すると観念したのか泳ぎを止め、こっちに戻ってきた。しかしこの後も、ワンドの突端で何度も悔しい思いをしているので集中する。案の定突端の下へ突っ込もうとするが、ロッドパワーを信じて更にぐいっと絞り込む。すると何とか突っ込みも止まり、突端先をかすめ右へ。しかしこの頃には相手の疲れも見えてきたので気持ちの余裕が出てきた。最後、タモ入れ前の突っ込みも分かっていたので何とか交わし、八木さんの差し出すタもでフィニッシュすることができた。このヒラスも前回と同じ2.7kgだったがこの渋い中、さすがダイコーのスーパーロイヤル1号。この竿でとれたことに大満足で、前回のリベンジができた。
 と、そんなこんなで、今日は第4回目の釣行となった。実は前日から荒天のため釣行を諦めていたが、朝になって会長から「今日11時頃からおいでって兄ちゃんから電話のあったぞ」とのこと。で、急きょ餌の注文をOGAWA釣り具にすることとなったんである。
 それで、港に着いたのは昼の11時。これから潮も下がってくるのでか、隣の松漁丸も今からのお客さんのようである。照三丸も会長と信君、それから別口の方一名をのせ、のんびり出航。もう一人の方は誰も乗ってないキリ瀬に上礁。私達3人はワンドのお客さんが3時に帰るというので、とりあえず高三ツ瀬に上礁する。コブ瀬の2人も帰るというので、船長が「もったいなかけん分かれてあがらんね」と進めてくれた。滅多にあがれない無人のコブ瀬での釣行も後ろ髪引かれたが、何となくワンドを選択。3時まで約4時間は瀬の上で暇人3人になってしまった。今日に限って餌木ロッドも持って来なかったなんて・・・。
 それでも昼飯喰って人の釣りを見たり釣り談義をしたりしてると、4時間もあっという間だった。その間ワンドで釣られていた先客の方が見事な尾長を釣られたので、組むタックルをみんなで悩んでしまったのだが、私は先日入院したお気に入りのダイコースーパーロイヤル1号に変わって、A-ONEクラッシック1号をにトーナメントISO2500LBDをセット。道糸は全層セミフロート3号、ハリスはアグレ4号。最初に組むウキは、見学中にほれぼれする下げ潮が流れているのを涎を垂らしながら見ていたので、迷わず自立チヌ5Bをセレクト。鈎は鬼掛けの夜尾長10号を結んだ。水道を流してイサキかマダイあわよくばヒラス、それでもクロも狙えるという虻蜂取らずの、いつもと変わり映えのないタックルである。撒き餌はボイルを1枚しか持ってきてないが、2時間弱の釣りなので、仕掛けを作りながらもたっぷり撒いていた。
 さて釣り開始。1本半にとったタナで潮筋を流しているとワンドのなかを釣っていた信君にいきなりのあたり。馴染んだとたんに一気にウキが消えたのだそうだ。やりとりの様子から強烈なモンスターとはっきり分かったので仕掛けを回収しようと思ったら、おいらの仕掛けにもあたり、しかしこれもモンスター。どうもできないまま4度目ぐらいのの加速でもとの静かな海に戻った。びっくり〜。
 ゴールデンタイムはこうでなくっちゃね〜。バンバン撒いた撒き餌に活性が上がったのか仕切り直しの1投目。ワンドのなかも気になったがやっぱり本流!と30m程流していくと、でていく道糸が更に加速してパラパララ〜と糸が出だした。イサキと思われるあたりに、やっぱり潮がいいからなぁと思って寄せてきたら、近くで思いも寄らぬ抵抗。もしかしてヒラス?といった重量感で水道の中の方へ疾走する。「こいつはイサキの引きじゃぁないなぁ。」と思ってじっくりやりとりしていると、あがってきたのは思いも寄らない鰹でにんまり。50cm近い良型だった。2投目も続けてあったので鰹が群れていると思ったら、またまた勘違いの良型のイサキでびっくり。待ちかねた1匹と、連続のあたりに大満足。
 さらに次の3投目もあたりをとらえたが、これはあわせが早かったのか、針がかりせずがっくり。やっぱりね〜。これだけいい潮が行っているのは久しぶりなんである。あたらないはずがないでしょう。
 次のひと流しはそのままエサが残ってきたが、その次の5投目も道糸が加速してまさに連発である。これはちょっと良型のようで重量感たっぷりの引きをする。「こいついは40UPばい」とタも入れしてもらったが、ジャスト40だった。その後もう1匹イサキを追加したが真鯛はあたらない。潮の方向が若干変わったのか魚が浮いてきたためか何投かあたりがなかったのでタナを1ヒロ浅くするとこれが正解だったのか、いったん潮がとろんで流れが速くなってきたところでまたあったってきた。ちょいと走らせてそっとあわせを入れたがロッドティップが動かない。「あれ?根掛かり」と暫く穂先をのぞき込むと、確かにコツコツと反応している。もしかしてデカバン?気持ちをイサキモードから切り替えて反撃に備える。案の定そのあと一気に反転して加速し出す。でもここで弱気になっては負けそうだとロッドを絞り込んだままキープすべくレバーで最小限走りをコントロール。何とかレバー10回転ほどで走りストップ。急な刺激は加速を生むので、じわじわと絞り上げながら必死で寄せていく。こいつは持久戦になりそうだ。真剣に釣ってたが、「余裕のなか〜。もうちょっとニコってせんか〜」白木隊長に言われたのを思いだし、せめて写真でもと信君に「ポケットにカメラのあるけん撮って〜。」とおねだり。わきポケットにあると思ったけどズボンポケットだったので、ちょいと焦っった、、何とかカメラの救出にも成功。これくらい余裕があれば何とかなるか?
 その後じわりじわりと寄せてきたが、たぶん龍神に近づいた頃にもう一度走るはずと思っていたら、横で田中会長かも「龍神の方に走られんごとせんばなぁ」と的確なアドバイスが跳ぶ。案の定魚が向きを変え加速しだした。これも想定内なので一段低い突端まで降りてロッドを寝かせ2度、3度とレバーでロッドの曲がりをキープ。これも何とか凌いだのでラスト2つの難関か。それでもワンドの中に入られてしまうとやばいので突端からじわりじわりと水道側に遊動しながら巻き取ってくると自立チヌが水道側に回ったところで見えてきた。その下にはぎらりとひかる魚体がゆらりと見えだした。ボワ〜っと見えるので、真鯛か?と思ったら横で会長が「デカかヒラスぞ〜、もう少しやっけんね〜」と声をかけてくれた。足下に寄せてからがまた厄介なのである。だれもが左右に反転されて何度も痛い目にあっているのだ。しかし今回は沖でかけてじっくり寄せてきたので、もう相手の体力も残り少ないのか急激な反転もなくタモ入れの時に2度3度と突っ込んだだけでこれは想定内もないであとは田中会長が一発でタもに入れてくれた。これまで釣った3kg弱のヒラスとはあまりの違いに痺れまくり.手もぷるぷる震えている。あとで計ると76cm4kgのトロフィーであった。これ以上大きくなるともう無理やろうなぁと思いながらも1号竿で、色々と考えながら獲っただけに大満足の1本となった。
 そのあともいい潮が流れておりあと30分ほど時間も残っていたが、いろんなことに感謝して納竿とした。おいらが邪魔をしなくなったので、その後もイサキがぽつぽつあたり今後の三ツ瀬の本領発揮が期待される釣行となった。あとはデカマダイ退治だ!
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