12月15・16日連ちゃん釣行 式見平瀬と三ツ
瀬ワンド

 新年あけましておめでとうございます。昨年はいい年でしたか?世の中がいろんな面で変わって
きましたが、私は相変わらず釣りと息子達のバスケの応援に明け暮れました。ただ、子ども達が
それぞれ中学、高校と進学したので、少し釣りに行くチャンスが増えたのですが、なんか週末ごと
に天気が悪かった印象です。それでも息子達と初五島遠征で3人で大爆釣したことや、ヒラスの
記録更新など、記憶に残ることも多かった2012年でした。今年も楽しく遊びたいものです。今年
もよろしくお願いします。


さて、師走に入って仕事の忙しさも週末ごとの時化のため何とか無事過ぎたので、土曜日に行き
たいなぁと思ったのですが、またもや生憎の時化。蚊焼に行きたいと思っていたのですが、朝か
らやっぱり船が出せないという。そこで、だめもと式見の「いそかぜ」に電話すると「潮返しから出
られるかも」というので港に行くとことに。港には3名の先客が待っておられたが、佐賀から来られ
た方で朝から待っているとのこと。暫く車の中でDVDをみていると船長がやってきて「もう少しまっ
とってね〜」だって。しかし潮返しの11時頃には何とか出港できた。
 さて、目指す平瀬は船付けのコンクリートまで時折波を被っていたので、船長が「降りたらダッ
シュして!」ときた。とりあえずみんなで協力して荷物を降ろして灯台までダッシュして、荷物をまと
める。まだうねりが這い上がってくるので、はしごに荷物をかけて少し潮が下がるのを待つこと
に。
 暫く様子を見ていると北向きの1カ所だけ何とか竿が出せそうになってきたので、タックルを組
む。今日はダイコーA-ONEクラシック1号に黒魂2号を巻いたトーナメントISO2500LBD。風が強
いのでDear-G-3B、カラーストッパー、JクッションJ5の順に通しハリスはアグレ2号をダブル八の
字で結び、ハリス側にガン玉3Bをうって鈎は鬼掛けから新発売された瞬速グレ6号を結ぶ。この
鈎は重量設計ながら鋭く長い鈎先のため刺さりが抜群にいい。仕掛けはできたが、他の3方はま
だ動く気配がないので、先に釣り座に入らせてもらうことにする。
 足下に数杯の撒き餌を入れて、そのほんの先に2ヒロ半のタナで探っていると、ゆら〜っとウキ
がしもっていく。もしかしてあたり?そっと糸を張るとスーッと浮いてきたので回収すると餌がとられ
ていた。そこで撒き餌を足下に打ち、その30cm程潮上に投入。馴染んで程なく今度はスーッと
加速してウキが入っていった。合わせるとぐーんとロッドに乗って足の裏サイズが来た。これはぶ
りあげると、久しぶりのクロににんまりしてとりあえずキープ。同じパターンで次を狙うと、またまた
するするっとウキが入った。これは手の平サイズの尾長だったので丁重にお帰り頂く。このパタ
ーンで3連ちゃん。今度のはけっこうな重量感でいい引きである。何度か磯際に突っ込んだがロ
ッドパワーに任せて浮かしてみるとナイスサイズのクロでタモ入れもすんなり成功。きれいな尾長
で40には5mm程たりなかったが、瞬速グレが唇にがっちりかかっていたので助かった。
 強風とサラシが邪魔をしているがタイミングを見ながら何度か仕掛けを打ち返していくと瀬際に
仕掛けが落ち着いたところでスーッと入っていったので、竿を立てるとグ〜ンと乗ってきた。足下
でかけた上に、うねりが時折足下をさらうので前に行くに行かれずけっこうなスリリングだ。足下
の張り出しに注意しながら突っ込みを交わすとウキが見えてきた。あと少しだ。そこでうねりに気
をつけながら一段下に降りて丁寧にフィニッシュ!久しぶりに見るナイスなプロポーションににんま
り。さっそくメジャーに当てると44.4cm。45cmにはちょいと足りなかった。暫く見とれていたがま
だデカバンがいるはずと釣り座に戻る。
 ところがこの後きた一匹を余裕かましすぎて大バラかしをやっちまった。けっこうなサイズだっ
ただけに悔やまれる。その影響かどうかクロの気配が無くなってタイムオーバー! まぁ久々にク
ロの引き楽しんだからいいか〜。と思ったけど、後から来られた常連さんは船付けのコンクリート
で45cmクラスを3枚しっかりキープされていた。また、近いうちリベンジしよう!
 ということで家に帰ってから釣ったクロをシャブシャブして一家団欒で食事してると、かみさんが
「明日はどんがんなっとると?」というモンだから「ん〜」と考えたふりしてると「また釣りに行くとね。」
というので、「そうしようかなぁ」となって言い出しにくかったことが解決。会長に電話すると、なんと
「明日行けんごとなったけん、森辺さんといってくれんね」だって。残念。
 あけて16日。森辺さんとワンドに上礁。朝からの上げ潮でイサキ・真鯛を狙う。ヒラスは最近あ
たりが遠のいた様子。全体にクロがあがりだしたのでクロも少し気にはなるものの、ここに来たか
らには獲れる獲れないは別にしてついデカバンを狙ってしまうのである。同礁の森辺さんは、大
物を釣らしても凄腕なんですが、今日はクロを狙うと最初からクロ仕掛けを出されました。というこ
とではじめは4号竿でガチンコデカバン狙いです。 ところがこれが何とも潮が切れず。振り込ん
だ仕掛けから道糸がほとんどでません。こんな潮ではイサキどころか何もあたる筈がありませ
ん。ワンドの中も潮が動いてない影響かあたるのは違う魚ばかりのようで、そのうち潮があがっ
てきて釣り座が無くなりそうです。森辺さんも早々に諦めて腹ごしらえ中です。私も飛沫を浴びる
のは嫌なので一緒に休憩です。森辺さんに三ツ瀬の昔の様子やマル秘ポイントなど色々伺って
いたのですが、さっきから万十の水道のサラシが気になります。森辺さんも同じみたいで、やって
みようということになりました。普段なら見向きもしないのだが、ヒラスの時期にはここで狙って釣
果をあげたこともある。後で聞いた話真鯛の実績も高いそうだ。ということで、出口側のサラシに
森辺さんが入られ穴ん前に近いところに私が入る。足場のよいところに波があがってきていない
ので、そこにバッカンを置いてボイルをぱらりぱらり入れながら足下からそっと作り直したクロ仕
掛けを投入。
 ロッドは1号だが、先週4kgのヒラマサをやっつけたタックルなので、大丈夫でしょ。 さすがに
2Bだがキザクラの自立チヌに全層ホルダ-深場を付けているので足下でしっかり馴染んでサラシ
の際を流れていく。ただ、足下が少し張り出しているので仕掛けを流しつつ更に万十側の斜面に
移動する。
 万十の水道の中間ぐらいまで来たときにスーッと入っていったので、潮に揉まれたかなぁとも思
ったが、ロッドで利いてみるとコツコツと来てギューンとのってきた。
 「なんじゃこいつはー」ってほどいい感じで締め混んできた。しかしデカバン対応仕掛けなので、
引きを十分楽しむ。以前、釣友で本誌執筆者の冨田君が、ここでヒラスをかけて、そのヒラスは
万十を乗り越えていったけどそれを獲ったという武勇伝もあるが、それ程の疾走がない限りこの
タックルなら大丈夫。やりとりを楽しんでいると森辺さんがそれに気づいてタモを持って来てくれま
したその頃には相手も堪忍したのか姿が見えていて森辺さんが一発ですくってくれましたが、タモ
を受け取ってのぞき込むと何というサイズでしょう。まさか1投目にしかもワンドの裏でこんなクロ
があたるなんで・・計ってみるとなんと50cmでした。三ツ瀬でクロを釣るのは何ヶ月ぶりかなぁと
いうほど人のクロをうらやましくみていた日々だったが、なんとこのクロは三ツ瀬で二匹目の50
オーバーになった。
 もしかしてまだいるかも同じパターンで狙うと2投目にも同じようなあたりが「あいたーまだおった
やんかぁ〜」とにんまりしながらロッドで利くとグン!と重量感が。ロッドがぐいっと曲がり混んでいく
「もしかしてさっきのよりでかいか?」さっきの1枚より引きは強烈ではないが重い!以前2.7kgを
釣ったときも、そのデブさ加減からか引きは強烈ではなく凄い重量感だったのを思い出した。「も
しかして超デカバン?」とワクワクしながらやりとりをしているとなんか違和感が。とりあえず良型は
間違いないので丁寧にやりとりしてると・・・・「なぁんだ、ウスバじゃーありませんか〜。」
 様子を見に来てくれた森辺さんに「ウスバです。」というと「そうやろう-こっちにもいっぱい出てき
たモン。」だそうだ。
 鈎外れしないように、沈まないように丁寧にやりとりしてあがってきたのは60cm弱のいいサイ
ズで苦笑い。しかしおいしい魚なのでしっかりキープ。
 魚を入れている間にウスバが森辺さんのところにいているんじゃないかと、こっそり仕掛けを入
れて撒き餌をそっと入れていく。と、今度はあたり無く万十際まで流れてしまったので仕掛けを回
収しようとしたら根掛かり。?っとおもったらグイグイ〜っと生命反応が。「一瞬クロかな?」と思っ
たらウスバやった。「やっぱりね〜。」ちょうど回収のタイミングで咥えたのか、がっちり針がかりし
ていた。どうやらこっちもウスバに包囲されていたようだが、これではこれで楽しい。「クロでもウス
バでもどっちでもいいさ。」と思いながら次を狙ったが、サラシが強く自立チヌを持ってしてもなか
なかあたりがつかめない。これがクロならあたりも分かるのだが、どうやらもうクロもいなかったみ
たいである。 
 そうこうしているうちにワンド側が釣りになるようなので、ちょいと未練は残ったが戻って釣り再
開。
 タックルを戻すのも面倒なのでせめてあたりだけでもとれればと細仕掛けで水道に再チャレン
ジする。しかし期待の下げ潮は動く気配なし。とりあえず潮が動くまでと、ワンドの際や中などくま
なく探っていくがなかなかあたりが拾えない。そのうちクロ狙いをしている森辺さんにあたり。ロッ
ドをギュンギュン締め混み、デカ版のクロと期待したがあがってきたのはでっかいおじさんで、そ
の後もふたりで、石垣ダイ、ブダイ、バリ、ヘダイ、おまけにチヌなど五目以上の釣りとなって大笑
い。終いにはウスバに包囲されてしまい二匹追加するも期待の潮は最後まで動かずクロの姿も
イサキの姿も見ることはできずに納竿の時間を迎えてしまった。あー楽しかった。
 今年も1年こうやって無事元気に魚釣りができてよかったです。かみさんには結構迷惑をかけ
ていますが、魚釣りを通じてたくさん友達も増え、楽しい釣行がたくさんできました。また、時折釣
れた魚を持って実家や職場に持って行くと喜んでくれました。今年は職場にいる2名の独身美女
と、高校生の娘さんまでが私の持って行った魚で料理初チャレンジしたそうです。息子達も喜ん
で食べてくれました。2013年に突入し、もうたっぷり釣りを堪能された方もたくさんいらっしゃると
思いますが、今年1年皆さんが楽しく安全に釣行されることをお祈りいたします。
 
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