1月21日蚊焼ネヤ〜ネヤの沈み
 巧との釣行以降ほとんど釣りができずにいたが21日に空きができ天気も持ち直しそうとのことなので、蚊焼の海斗丸の高比良船長に電話を入れる。すると何とか船は出せるそうだ。3名ほど客がいるそうで7時頃行くことになった。
 前日が職場の上司の還暦会で、飲み過ぎたために起きられるか心配だったが、何とか目覚ましに気づくことができた。巧も行きたいと言っていたので朝起こして「いくか?」と訪ねると、寝ぼけながらも「プロバスケットの試合を見に行くから今日は行かない。」と振られてしまった。仕方がないので一人寂しく準備をして6時45分頃に港に到着。
 もう一人のお客さんが準備をされていたのでさっさと準備を済ませ乗船する。同乗の方は私や白木隊長と以前一緒の船で相の島に行ったことがあるそうで、他の釣り仲間のこともよくご存じだったが、私は最近とみに物覚えが悪いので非常に失礼した。その方はテトラで前回良い思いされたそうで、同じところにあがって行かれた。
 私は気になっていたネヤの裏にのろうと思ったが、少し潮位が高かったのでネヤが空いていたのでネヤにあげて貰うことにした。降り掛けに船長が「10時頃沈みにあげてあげるから瀬が出てきたら電話せんね。」と言ってくれたので喜んでお願いする。ところが携帯を不携帯していることに気づいてがっかり。でも近くなったら来てくれるだろう。
 さてどこで釣ろうかとまわりを見回すが、まだ潮が結構高く釣り座が限られる。まぁ暫くしたら前に出られるだろうが、南向きではかけても獲れそうにない。真西を向いてからの釣り座の方が一番やりやすいだろうということで釣り座を決める。
 さて、餌は今日使う2/3はOGAWA釣具店でまぜてきている。仕掛けはダイコーの釣技レジェンド1.25号にトーナメントZ2500LBにキザクラの黒魂2号を巻いたものをセットしフロートはIDR Dear Gの0シブ。ハリスはハリスト3号を二ヒロ。この界隈は蚊焼でも別格で、根が複雑な上に尾長やマダイもデカバンがあたってくるので三ツ瀬のそれと変わらないタックルを準備する。ただ遠投が必要なので道糸は若干細めを使っているが、黒魂はチヌ仕様になっているもののやわらかく癖が付きにくい上、ややフロート気味でラインメンディングもし易く強度も申し分ないので、私は好んで使っている。ガンタッチのJ6と30cm程離して、直結のダブル8の字までJクッション水中の6号をフリーにすることで馴染みやすく軽い仕掛けでも仕掛けが入りやすくしている。鈎は鬼掛けの浅層グレ5号オキアミカラーを結ぶ。ここは餌とりが多いので、餌とりの様子を探るためでもある。最初の1投は端島方面へ投入してみたがまだ上げ潮が残っているらしく戻ってくる。それではと突端の北側から流してみるとこっちはなかなか良い感じである。暫く流したが反応がないので、回収すると餌は付いていた。潮は結構行っているので突端ぎりぎりに投入して流す範囲を少しでも多く取ろうとすると,今度は流れが変わっているではないか。しょうがないのでネヤ裏の突端ぎりぎりから流すと、ネヤの突端の付近でじわりとしもって行って30cm程の処で止まってしまった。あたりかそれとも底に触れたのか?と思ってそっと道糸を張ってみるとコツこと生命反応が返ってきた。何か咥えているようなので、道糸を巻き込むようにあわせを入れてみるとグ〜ンと乗ってきた。クサブか何かかなぁと思ったら意外と重量感がある。どうやらクロのようだがそれにしても引かない。以前三ツ瀬でデカバンをかけたときもあまり引かなかったのだが、もしかして思った以上の良型かもと慎重になったがそれほど強烈な突っ込みもなく無事タモ入れも成功。あげてみると46cmでびっくり。今日こそは40cmクラスをと思っていたがいきなりのビッグワンに開いた口がふさがらなかった。この喜びを誰かに伝えたかったのだが携帯不携帯だから何と寂しいことか。
 しかし、こんなに反応が早いのだったら今日は良いかもと仕掛けのチェックをして釣り座に戻る。しかしそうは簡単にいかない。案の定餌とりがどわ〜っと出てきた。それでも撒き餌ワークで餌とりを交わしながら流していくと沈みの方へ流したウキがス〜ッとしもって行った。あわせるとぐんっとのったが穂先に違和感を感じた。案の定ぽっきりやっちまったのだ。結構北の風が強く気をつけていたのだが・・・まだ二日酔いが〜〜〜。おまけにかけた魚までバラしてしまった。
 がっくりしていてもしょうがないので予備のロッドを出して仕掛けを作ろうとロッドケースから1.25号のアラグレを出そうとすると何とA1クラシックの1.5号が出てきたではないか〜。忘れ物は多いは、ロッドは折るは,入れてる竿間違えて持ってくるは,準備をしっかりしないと行けないってことですね〜。 
 しょうがないので気を取り直して、自分的にはかなり強めのアンバランスな道具仕立てで釣り再開。でも、まぁこれならしょうしょうの魚も強引に寄せられるから良いか。
 潮は引いてきて足場は広くなったのだが餌とりを交わしてもあたってくるのはベラばかりになった。うまくいかないものである。しかし暫くしていると船が様子を見にやって来てくれたのでまだ少し早かったが瀬替わりを頼むことにした。
 実は沈みはまだほんの少ししか潮を被らない所がなく、大きな船が通ると足下を洗いそう。道具を於いたら足場も少ししかない。でも下げきってしまったら上げ潮には期待できないので,ロッドスタンドに荷物を絡めて早速釣りはじめる。
 沈みは全体どの方向にもポイントがあるが.船長が北側の沈みまわりを進めてくれたのでそこを重点に攻めるとすぐに答えが出た。あわせるとグイ〜ンとのってきたがロッドは1.5号、ハリスは3号なのでピロピロ〜んと35cmがあがってきた。更に手前の根に被るように発生したサラシの方へ引かれていく間にス〜ッといった感じでウキが入っていったので道糸を張ってそっと聞いてみるとこれもグイ〜ンとのってきた。これはさっきの1枚より少しは型が良さそうで、何度か結構な突っ込みを見せたが今のタックルの相手ではなく,ぷりっと浮いてきたのは43cmだった。調子に乗ってきたぞ〜と思ったらやっぱりそれは勘違いで、あたってくるのはベラ、アラカブ、更にはバリまであたってきたがクロの気配がなくなった。
 そこで思い切りポイントを変えて西側の突端へ遠投して様子を見ると2投目であたりがあり37cmをゲット。その後もポツリポツリと同クラスを追加することができたが40UPはあたらずじまいで下げ止まりを迎えてしまった。
 するとどこを釣ってもクロの気配どころか餌とりのあたりさへ遠くなってしまい、気がつけば納竿の時間になってしまった。攻め方が悪かったのかここの特性なのかやっぱり期待のできない上げ潮で、上げ潮になるとさっぱりあたりがなくなってしまった。回収の船で一緒になった方も上げ潮になったら全く当たらなくなったと言うから私だけではなかったみたいである。しかし釣り上げた中の数枚がのっこんでいたので、もう暫くは良い釣りができそうなのでまた訪れてみたい。
 
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