久しぶりに訪れた久賀島での大会で優勝したこと!    2月21〜22日                      

今年は辰年ということであたりまえに12年ぶりに年男の私だが、時折本誌に登場している息子たちも高校受験、中学進学と節目の年になった。今年は年始から本誌の表紙を飾らせてもらったり、初の大阪フィッシングショー体験に、密かにあこがれている児島玲子ちゃんと初遭遇し、しかも何と観客席から手を挙げたら玲子ちゃんに指名してもらって同じステージに上がれたりと良いことずくめのスタートとなったので、きっと長男も良い春が迎えられるに違いない。
 さて、1月21日は待ちに待ったクラブの大会が開催された。この大会は本来前年の11月に予定されたのだが荒天のため2回の延期という目に遭い、やっと開催されることになったのだ。ここ2回ほど息子の試合と重なり、実に1年ぶりの大会参加だったのではないかと思う。福江に乗り込む船も新船となった万葉は初の利用になった乗ってみると、2mほどの波でもで結構なローリングで、ちょいと気持ち悪くなったが何とか到着。ただやはり中身はきれいで、トイレも立派になり、何より手洗いが温水というのは気に入ったけどね。
 さて福江に到着。たくさんの釣り人たちが思い思いの渡船やお迎えの車に乗って釣り場に急いでいったが、いつものんびりの私達は荷物を確認してゆっくり着替えを仕様としたらレインウエアーがないことに気づいた。昨日まで厚めのレインか薄い方のレインか悩んで,あろう事か厚めの方にしようとタンスの上に置いて忘れてきていたのだ。なんか忘れていそうだなぁと思ったらこんなことか・・・。しょうがないので着替えに準備していたトレーナーを一枚余分に着込んで我慢することにする。
 そんなこんなしているとお迎えの松福丸がやって来た。 瀬上がり順に荷物を積み込み、漁協横まで船を動かしてもらい製氷機でおきまりのバラ氷を購入してやっとこさの出発となった。瀬泊まりのためよほどの天気でないと西磯には行けないのだが、今回も沖に出ると結構な強風が吹いており、おきまりの金剛崎近辺の磯からの瀬上がりとなった。ただ今回は珍しく先客がいたため、まず普通の人はあがらない2番半からの瀬上がりで2名、その後ジャパンカップの決勝の舞台となった通り瀬で2名、コマ横に2名をおろし田中会長とコマ奥に上礁した。
 私達が上礁したこの瀬は、ほとんどのる人がいないと数年前クラブのキヨちゃんとこの時期にあげて貰った小さな瀬だ。そのときはあまり潮切れも良くなかったが、足下から結構深みもあり、良型を二人で数釣りした瀬である。以前、会長もあがってみたいといっていており、久しぶりの上礁となった。
 ここは結構小さな瀬で狭く、準備していたテントは張れないので、とりあえず炭だけはおこして昼食の準備を始める。普通ならさっさと釣りはじめるのだろうけど、今日は回り込む風もあってエギングもやりにくい。炭に火が入ったところで私は温かいホットレモンを準備。会長は鰺の干物を焼きだしたので、あたりには良い匂いが漂いだした。こんなことならビールがあればと思ったが、まだまだビールを飲むほどの気候ではない。とりあえず香り抜群の鰺の干物を頂いてから釣りの準備を始める。
 これから日没まではオキアミ2角とヒロキューのグレzとエキサイトグレ1袋ずつの撒き餌を、風が強いので遠投ができるように堅めに仕上げる。仕掛けは先日修理から帰って来たダイコーの釣技レジェンド1.25号二日酔いと向かい風が原因で穂先を折ってしまったので結構懐が痛かった。しかしこれなら50cmアップの口太でも尾長でも十分手玉に取るパワーがある。リールは09トーナメントISOZ2500LBDにキザクラから今度新しく出る黒魂フロートラインDX2号を巻いてきた。このライン、パールホワイトで視認性も良く結構やわらかくてあまり巻き癖もなさそうだ。フロートはキザクラのDEAR-G0シブからスタート,ガンタッチj6とその下30cm程離したところにJクッション水中j6をダブル8の字で直結間でのフリーでセット。ハリスはハリストの3号を2ヒロ鈎は鬼掛けの浅層グレ7号を結ぶ。良くこんな太仕掛けでと言われるがせっかく五島まで行ったのだからでかいのを取りたいからね〜こんな仕掛けでも間違いなく喰ってくるから大丈夫。
 この釣り場、東側は非常に足場が良いのだが前来たときに釣ったので、今回釣り座は西側に入った。ここは正面25mほど沖に大きな沈みが入っておりその周りがポイントになりそうだが、手前側が浅めで結構中途半端な位置にあるので厄介だ。左流れだとどんどん流して行けそうだが右に行くと沈みを大遠投で交わすしかなく、手前は若干浅く根が複雑そうなのでポイントにはなりにくいだろう。
 さすがに2月に入っているので、撒き餌を足下に打ってもそう簡単には餌とりすら見えてこない。沖にポイントをと思ったら右流れになっており風は右から左。沈みの沖を流していくが風で道糸を取られる上手前に引かれてしまう。そこでもっと沖を狙うためにIDR-FAの0シブにチェンジ、これだと更に沖を狙える。案の定沖の潮では流れを掴みだした。逆行でウキはほとんど見えないので、穂先から先の部分をのの字を軽くかくぐらいで流していくとスーッといった感じで道糸が張った。もしかしてと思って竿を立てると、やはりあたりだったようでギュンとロッドが絞り込まれた。しかしそれ程のサイズではなくあがってきたのは五島サイズにはほど遠い30cmクラスの口太だった。それでもクロのあたりが拾えたので、同じパターンで流していくと数投目にまたしても道糸がスーッと張るようなあたり。これが今日のあたりパターンかとロッドを立てると、今度のやつはまぁまぁのサイズのようで、引き絞った穂先が暫く戻ってこなかった。溜めていると、じわりじわりとレジェンドのパワーが勝りだし、頭がこっちを向いたようなので、一気に巻き込んでいくと足下に良型のクロが浮いてきた。さすがに足下に来て何度が突っ込んだが太仕掛けなので鈎外れだけに気をつけながら浮かしてタモに導いた。今釣行初の40オーバーににんまりだ。やはり目の前の沈みから出てきて喰っているようで沈みを通過して2〜3m流れたあたりがポイントになっている。仕掛けがきちんと沖の潮を掴んでいったときに喰ってきた。そうと分かればこっちのものである。同じパターンでサイズアップと思ったら潮の流れがどんどん速くなってあっという間にポイントを通過してしまうようになってしまった。これでは田中さんの仕掛けの邪魔になってしまうので仕掛けの動向に注意しながら流せるだけ流していく。右の沈みからも出てこやしないかと沈みの先まで流してみるがあたりなし。
 田中さんの方はと言うと、少し私の釣り座から比べ奥まっているため手前から流すと左に引かれていってしまい。沖を釣っていても道糸が回り込む潮と右からの強風で捕まってしまうというので苦労をされていた。なんとか速い潮を攻略してあたりを拾ったが食い込みが浅く鈎外れをやらかしたそうだ。私が釣った1枚もタモに入れたらぽろりと外れてしまった。危ない危ない。よほど食いが渋いのだろう。おまけにこれだけ潮が速くてはねぇ。
 潮の流れに負けないように半遊動の重たい仕掛けにチェンジしようかと思ったが、それでもいつまでも同じような強い流ればかりではないはずだし、結構食いが渋いのであたりを拾えないのではと我慢の釣りになった。以前来たときははほとんどきつい流れはなく,左右の沈みが邪魔になるようなことはなかったのだが・・。
 しかしもうすぐ潮止まりなので左流れの期待して我慢の釣りだ。それでも潮の緩急はあるようでたまに緩い潮になったときに道糸を軽く張るようなあたりで3枚を追加どれも40cmクラスだったので結構楽しめた。
 そうこうしているうちに潮が止まって待望の左流れの潮になった。潮止まり間際には残念ながら当たらなかったのだが潮返しのタイミングで沖の沈みの左側に入れた仕掛けが馴染んですぐに竿引きのあたりとなった。およよ〜っとびっくりしたが元気の良かったのは最初だけで後はすんなりあがってきた。それも足の裏クラスの尾長ちゃんだった。初めての尾長にサイズアップを期待したがこの潮が行ったのはほんの小1時間ほどで,真横に瀬際をなめるだけでクロを追加することはできなかった。
 しかしこれから夕マヅメのチャンスタイム。右の潮がゆるんでくれればデカバンも期待できる。
 風が若干ゆるんだのでウキを黒魂の0シブにチェンジして沈みの10mほど沖を中心に攻めていると指先まで軽く弾くようなあたりがきた。少し道糸を出してベールを指で押さえてロッドを立てると久しぶりに重量感たっぷりで釣技レジェンドが気持ちよく絞り込まれた。魚は沈みを過ぎているので右側にロッドを倒して手前の沈みを交わす。ハリスがコツンコツンと根に触れるような完食があったがハリスの強度を信じて優しく魚を遊動する。何とか沖の沈みを交わしたようだ。後は最後の突っ込みを交わせば大丈夫だが、やはり最後まで元気よくなかなかウキが見えない状態でグイグイと突っ込んでいく。これでいつも最後にやらかすのだが今回はロッドとリールのレバーをしっかり握りしめ引きに耐えているとロッドパワーが勝ったのか観念して浮き上がってきた。タモを取るときにまたまた突っ込まれたが、もうそれ程のパワーはなく、今日一のサイズは45cmクラス。田中さんの後ろにあるクーラーに〆に行こうとしたら田中さんにも待望のあたり。結構良型のようだが一気に取り込んだのはこれも同じ45cmクラスか。これは夕マヅメのゴールデンタイムだ!と思ったがまたもや潮が速くなりこれで夕マヅメもフィニッシュとなった。
 とりあえず検量に出せる魚をゲットできたので早めの夕食づくりに入る。今日はサムゲタンとカレーうどんを作ろうと張り切っていたのだが、メインに入れる鶏肉の団子を忘れてきたのに気づいた。他にも何か忘れているなぁと思っていたが、こんなことか。ここに来てメイン食材を忘れたことで一気にテンションダウンである。仕方がないので鶏肉はカレーうどんの方に入れて今日の夕食のメインとする。それでも冷えた体に芯から温まる夕食で気持ちを入れ替える。おなかが一杯になれば気分も変わるもので気分一新夜釣りへ突入である。前回来たときも45cmクラスを中心によるも5枚近くを釣り上げたので期待大だ。前回のポイントを始め夜釣りのポイントは4〜5カ所は確認しいるが潮が満ちてきたので西側の釣り座へは行けなくなった。なにげに日中用のバッカンを上に上げて置いて良かった。気づいたらバッカンを置いていたところは波が洗っている。暫くはポイントが半分になったが潮が下げてから狙えばいい。
 久しぶりの五島の夜釣りなので楽しみにしていたが,どうしたことか期待とは裏腹にエサがずっと残ってくる。ホントは次の週の潮が良かったのだが無理をして今週にしたからやはり潮が悪かったのだろうか。タナを変えポイントを変え試行錯誤してみたがあたりがない。それならばとタナを5ヒロほどとってマダイを狙おうと沖の潮を狙ってみたら右の沈みの近くまで流れた仕掛けがスパッと入った。よっしゃきた〜とあわせを入れたらケミ蛍のグリーンがぶわ〜っと左手前に泡を吹いたように差し込んできたと思ったら生命反応が消えてしまった。仕掛けを回収したらハリはついていた。手前に走られたことで鈎外れをやらかしたらしい。マダイらしいあたりだったので大物賞候補が逃げていってしまった。 まだきっといるはずとガンバって打ち返したが独り身の徘徊だったのか、一家連れて逃げ散ってしまったのか二度とあたりを拾えなかった。ただ、あまりにもあたりがないのでほとんど期待せずに西側の突端に移動。コマ本島瀬際に入れた1投目に今日一の地グロがとびついたからびっくり。この魚が48cm近くあり、今回私のBIG1となった。しかしここもその後は全くあたりがなかった。ちょうど同じ頃田中さんにも小型ながら1枚地グロが釣れたらしいがそれっきりだったそうだ。あまりのあたりのなさにもう限界と暫くロッドを置いて二人で火を囲んで話しているうちに意識が遠のいていた。
 ちょっとしたハプニングでびっくりして目をさました。あまり恥ずかしいのでここにはかけないのだがとりあえず何とか無事で良かった。気づいたらもう夜明けも間近の時間だった。朝マヅメの準備をして夜釣りの片付けをするうちに夜が明けた。
 通常、朝マヅメはウキが見えないので沈ませて潮の中を探っていくのだが、何度もかいたようにちょうど前に沈みがあるのでだらだらとは流せない。夕マヅメと同じ仕様だ。前日ほど潮は速くなかったために若干釣り易かったが、沈みの右沖で昨日と同じパターンであたってきた。朝日があがってからは逆行でウキが見えずらかったが潮が緩かったからかはっきり竿引きで当たって2匹を追加することができた。どちらもキロ近いが3匹検量に入れ替えができるか微妙なサイズだ。田中さんも元の釣り座で粘ったが今回は非常に釣りにくい釣り座になってしまい、最後の1匹を揃えることができずにフィニッシュとなった。 最後に磯の掃除をしてクーラーの中をきれいに片付けて待っているとクラブのみんなを乗せて回収の船がやってきた。通り瀬に乗ったキヨちゃんたちは数釣っていたが、それ以外の部員は二桁行くか行かないながらも50クラスを頭に良型を揃えてきていた。ところが全体的にサイズはあったもののほとんどのクロが痩せていて乗っ込みもまだ先の話といった様子で大きくても重量は1.7kgで、私の夜グロも1.4kgぐらいしかなかった。しかし僅差ながら1位は3匹重量で3.71kgの私が久しぶりの優勝となった。2位は金剛崎2番半で原口君が3.52kg、3位はコマ瀬横の北畠さんが3.45kgだった。
1月に野崎に行ったときのクロはのっこんでいたが、今回のクロはまだ白子も小さなものだったので、かなり東側のクロは乗っ込みが遅れている。3月後半までシーズンは続きそうなのでまた今度条件の良いときに訪れたいと思う。


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