1月3日2011の初釣り〜蚊焼(野島の離れ)〜
 年末年始は近年にない大雪があり,家の前で雪だるまを作ったり息子と雪合戦をして楽しんでいました。遊び疲れて家でごろごろしていると飯田さんからの電話で初釣りのお誘いです。年末に初釣りを三ツ瀬でやりましょうと約束をしていたので楽しみにしていたのですが、あまりの寒さにすっかり忘れていました。もちろんそっこーOKです。ところが前日からの時化でいかな照三丸でも船が出せないとのことで残念です。こうなれば時化に強い蚊焼に行こうと電話を入れると、何とかなるということなので今年の初釣りは蚊焼に行くことになりました。
 OGAWA釣り具に餌をとりに行くと田中会長と信君もスタン張っており、隊長を含め5人での賑やかな初釣りとなりました。「さてどこに上礁しましょうか。」初釣りなので@風を協力避けられる所A快適な釣りができて楽しい時間が過ごせそうな所B現在一番魚の顔を見られそうな所!ということで、野島の離れに行くことにしました。風とうねりで少々上礁しにくかったのですが無事上礁し、御神酒をあげて今年の釣行も安全で楽しいものになるように祈願します。でっかいのがたくさん釣れればいいのになぁ〜なんて欲張りなことは言ってませんよ。せめて釣りぐらい楽しくありたいですからね〜。
 今日の撒き餌はオキアミ2角にヒロキューのアドバンスグレとエキサイトグレを一袋ずつで2回に分けて作ります。ここの撒き餌は特に遠投が要求されるので、良く練り込んで集魚効果と拡散性の期待できるものとしてセレクトしてきました。タックルは年末にダイコーから新発売されたARAKURE1.25号とキザクラの1.5号を巻いたトーナメントISO2500lbをセット。この竿を買ってから3度目の釣行になるのですが、まだタモを入れる程の魚がロッドを絞り込んでくれていないので、今回の初釣りでぜひとも曲げたいものです。フロートはキザクラの凌0シブにガンクッションのJ6とJクッション水中のJ5を8の字直結の道糸側に30cmほど離してセット。ハリスはハリスと1.75を2ヒロとってハリは鬼掛けの広層グレ6号を結びスタート。準備ができたのでとりあえず真ん中の釣り座に入れさせてもらいます。ここは足下に張り出し根があるが潮が引くとそこまで行けるのですが、今は一番満ちているので、足下に突っ込まれないようにしないといけません。まぁそれほどの魚がくればのはなしですけど。蚊焼は結構下げてからの上げ潮が期待できるところが多いので潮が引いて、下に降りてからの勝負になるのではないかと思います。それに左側には沖に根が張りだしているので、右の高島側に流れる潮がいいようです。今日は後ろからの(北)風が強いので仕掛けも撒き餌もし易く、比較的やりやすいです。磯の上はかなり寒いのですが、まだまだ水温はそこまで低くなく、撒き餌を打つと暫くしてアブッテカモが出てきました。払い出しでこぼれた撒き餌には徐々にクロも反応してきたようです。凌ぎがスルスル〜ッと入っていってこぎみ良い引きであがってきた今年初の魚は25cm弱の尾長でした。とりあえずクロでにっこり。その後もポツリポツリと地グロ混じりで同サイズの尾長が当たってきたので、地グロのデカ版を意識しながらサイズアップを期待します。会長も飯田さんも同サイズのクロに苦笑い。風が強く右に行く潮と若干左への強風で潮が上手く落ち切れていない様です。道糸がとられるのをロッドワークでメンディングしながら糸落ちを演出していくのですが、餌はとられるのになかなかあたりがとれません。みんながサイズアップを!と手を変え品を返していた中、沖に的を絞ってタナを調節していた会長の竿が今までと違う曲がりを見せます。ギュンと絞り込まれたロッドを操りながら「たたきよるなぁ、チンかもしれんなぁ」とじっくり引きを楽しんでいる。こいつは大物!と写真をを取ろうとけど「あいた〜昨日机にデジカメば忘れてきたかもしれん。」しょうがないのでロッドを置いてデジカメでなくタモを準備です。道糸の角度からだいぶよってきたのがわかりますが、ロッドを叩いている様子もなく、まだ浮いてこないので、「もしかしたらデカ判のクロかも!」と思い直して海面をのぞき込むとやっぱりクロのような影が反転しました。ちょうど張り出し根の方へまわってきたので会長も足場を移動して一気に勝負です。無事差し出したタモに収まったのは45cmのタモ枠からはみ出る程のきれいなクチブトでした。久々に見るデカ判にみんな目を丸くして大喜び。実際手の平サイズばかりで、本音は気持ちが萎えかけていただけに一気に活気づきます。続けて仕掛けを作り直して数分もたたないうちにまたもや会長のロッドが弧を描きます。もしかして活性が上がってチャンスタイムに突入したのでしょうか。先ほどのクロと同じようにギュンギュンとロッドを絞り込み、会長もとても楽しそうです。最後は同じように私の前に張り出しまで回り込んできたので、デカグロ連発?と思ったのですが足場を移動して取り込まれたのは同サイズのチヌでした。クロではなかったのですがとてもきれいな魚体でうらやまし〜い。嘘みたいなことですが、なんと田中会長は3連発でロッドを曲げてしまいびっくり。しかしこれがなんとしたことがチモトから飛ばされてしまったようで、なんだったのやら。「コクコクいいよったけんチヌのごたったなぁ」とはいわれたのですが本となんやったのやら。近郊の釣り場といえどもここは侮れないところです。
 これはあやからないといけないと、全層仕掛けだった私も仕掛けのチェンジします。風の影響で思ったところまで仕掛けが入っていないと判断してキザクラのENTO−3Bにして、4ヒロのタナにします。これが功を奏したのか餌が結構残っているようになり、しばらくしてあたりが出てきました。ベラがかかってくることが多くなってきたので仕掛けはきちんと入っているようです。そのうち餌が結構残りようになってきました。会長も「餌の残ってきたけんもう寄ってきたごたるなぁ。」と回収した仕掛けを見て言ったので、「それは私がもらいますけん。」といって回収を我慢していると、するする〜っとENTO−3Bが入っていきます。一呼吸置いてロッドを立てると何かかかったようです。そんなに重量感を感じないので「こいつは残念ながらベラかなぁ」と暫く巻き込んでいると急にギュ〜ンと魚が変わったように引き出しました。釣られていることに気がついたのかもしれません。初めはクロかなぁと思いながらやり取りしていましたが、やはりチヌのようです。それでも久しぶりの重量感のある引きを楽しんでタモに収めたのは45cmには届かなかったもののきれいなチヌでにんまり。少しでべそ気味なのでもしかしたら乗っ込みの走りかもしれません。それならこの連ちゃんも考えられます。チヌにしてもクロにしてもデカ判が寄ってくると餌取りが消えるのは面白いです。
 次に大きくロッドを曲げたのは隊長で、これもチヌかと期待しましたが、上がってきたのはチヌではなくクロでもなくシロだった。良型だでしたがイズスミで残念です。信君も程なくロッドを満月に絞り込ませましたが、「仕掛けば入れて撒き餌を打とうとしたら引ったくられたとですよ〜。」って苦笑い。どうやら撒き餌にボラが寄ったようで、でっかいボラが縦横無尽に走り回っています。
 賑やかになってきた中、またまた餌が残りだしました。会長のポイントも同じようで、「残ってきたなぁ。今度はもろうたバイ。」とにっこり。「またまたリーチのかかったようですね〜、もういっちょもらいますけんね。」と集中しているとまたもやあたり。しかし次ぎにあたりを捕らえたのはまたもや田中会長でした。にっこりして「もろうたばい。」と余裕のやり取り。こいつはまたもやチヌかクロのようでしたが「田中さん!チン、チンときたけん今度はやっぱヘダイでしょ!」とみんなの期待(!?)を一身に受け、華麗なやり取りでタモに収めたのはさっきのクロチヌより一回りでかいピカピカのチヌで苦笑い。この後、餌がとられだしたのでもう近くにはいないようです。飯田さんたちがお湯をわかしだしたのでお昼タイムをとって磯を休めます。寒い冬にはあったかいラーメンがありがたいですね。私も「お湯ば沸かすけんラーメンもっておいで〜。」って飯田さんに言われていたのに、これまた家のテーブルの上に忘れてきてしまいました。おまけに忘れてきたのに気づかなかったのでコンビニに寄ってきたのにおにぎりしかかってきていません。私だけおにぎりだけの淋しいお昼になりました。
 淋しいお昼をじっくり食べた、私はさっさと釣り座に戻ります。潮が引いて下に張り出した釣り座まで移動ができるようになったので沖側に入っていた信君も食事を終えて移動してきました。昼頃には少し風も止んで波も落ちると天気予報で入っていたのですが、収まるどころか逆に強くなって、更に向かい風になり信君の釣り座は飛沫が上がって釣りにならなくなって来る始末。田中さんが狙っていた超沖への遠投は仕掛けは何とか届くのですが、撒き餌が全く届きません。とりあえず足下の餌取りが時折ふっと見えなくなる様子も見られるので、今まで入れ続けてきた足下の撒き餌にもチヌか何か寄ってきているようです。撒き餌は足下、竿2本程先に仕掛け投入のパターンを繰り返していくと餌が残りだしました。食事休憩がよかったのか、またまたすぐにリーチがかかったようです。田中会長もこっちを見てにやり。「今度は私がビンゴ。」っと思っていると久々にウキがスルスル〜と入っていきます。「今度こそは本命やろ〜っ」とロッドを立ててるとドン!と乗ってきました。ARAKUREが本日2度目の粘りを見せて獲物をグイグイと寄せてきます。道糸ハリス共に1.5号で私には結構な細仕掛けなので元気いっぱいのこの獲物とのやり取りは結構スリリングです。会長の前でふにゃふにゃしたやりとりはできないのでキザクラのラインを信頼し強気で絞り込んで巻き上げます。手前の張り出し根の上から釣っているので左沖の沈みさえ交わせば後は楽なのですが、結構タフなこの獲物は2度、3度と突っ込みを見せて楽しませてくれます。タモに収まったのはさっきより一回りサイズアップのチヌで、乗っ込みの前兆である出べそになっていてビックリです。「この調子なら夕間詰めはの込みチヌの大当たりかもしれない。」と期待したのですがやっぱりそうも上手く行かないもので,まだ2時をまわったばかりだというのに向かい風が更に強くなり白波も結構立ちだしました。ということでまだ撒き餌もたっぷり残っていたのですが安全を考えて引き揚げることにしました。まだ今期はデカ判のクロの話題が出ていないのでこれから乗っ込みチヌにまじって2月3月とデカ判のクロが当たってくるのではないかと期待されます。今年もこれからスタートですから安全で楽しい釣りになることを願って初釣行を終えることができました
 
 
 
      
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