1月4日(日)
 今年の初釣りは3日。白木隊長から誘われて飯田さんと共に三ツ瀬へ。ところが寒波の影響か渡ったどの磯も竿があまり曲がっておらず、海峡に渡った私たちもオジサンやらクマノミやらばかり。それでもぜんざいを食べてぐだぐだやっていると3時にワンドが空くからと船長が迎えに来てくれた。はなからクロはあきらめて夕間詰めのマダイかイサキが当たってくれたらと、竿1本半から初めて2本2ヒロ入れたところであたりを捕らえた。「やった~イサキや~。」と思ったところが違う魚で急に根に入られてジエンド。気を取り直して同じパターンで攻めているともう一度あたりを捕らえてやりとり開始。同じ魚のようで気をつけていたものの同じ所でまた根に入られた。2度もばらしてはたまらないと道糸を緩めて動き出したのを見計らって強引に根から離すことに成功。一気に勝負をかけて浮かしたのはキジハタで計ると47cmもありこれで満足と納竿。白木さんもすぐにイサキをゲットしたさっさと納竿。
 さて次の日はどうしようか迷ったが、どうしてもクロが釣りたいのでかみさんに「いってよか?」と聞くと「行けるもんならどうぞ!」だって。怒っているわけではなく、2日も続けて起きていける元気があればどうぞ!ということみたいな〜!なので、とりあえず準備だけして目覚ましを3つもセットして就寝。案の定3つめの目覚ましで何とか起きることに成功した。
 OGAWA釣り具で生を2角購入。そのうち1角を細かく刻みヒロキューのアドバンスグレ2袋を混ぜ込んで準備完了。昼からもう一度同じ撒き餌を作るようにしている。ファミマで自分の餌を買って出ようとしたら釣友のキヨちゃんに遭遇。「今から蚊焼やろ〜」だって。読まれていますね~。8時に予約してるから一緒に出ようというので予約の電話も入れていない私は8時出船に便乗することにした。港では船長の娘さんが火の番をされており、釣況を聞くとやはり昨日は寒波の影響か、こちらもぱっとしなかった様子。時間通り船長が戻ってきて出港となった。
 キヨちゃんは、もう一人の連れと港出口の沈みに「先日釣れていたから」と連れの提案で上礁。私は今ひとつ乗り気でなかったので、とりあえず「沖磯の状況を見て上がるところがなかったら戻ってくるから。」と一人ろくろの方へ回してもらう。先日8名ほどいたテトラには1人しか上がっていなかったが、他の磯はどこも乗っていて、船長が言ったようにろくろしか空いていなかったので、そこに上げてもらう。
 この広い磯に一人だけなので、どこで竿出ししようかとりあえず見て回ると、昨日のお客さんはイカを数上げていたようで、水たまりが何カ所も墨で濁っていた。先週トンノクソは当たらなかったがここは釣れているのだろう。今日はエギングの道具は珍しく持ってこなかったのだ。残念。潮はテトラの方へ結構流れているようなので、南向きをあきらめ伊王島を向いた北東の角の釣り座に入る。梅雨時期は45cmオーバーの尾長が何枚も上がったそうだが、どうだろうか。今日の仕掛けは砕波の1号にキザクラの全層セミフロート1.5号を巻いたトーナメントISO2500LBDをセット、フロートは標0シブ。ハリスは全層アグレ1.5号をダブル8の字で直結し、結びの30cm上にvゴムをセットして、その下にガンタッチ5Jをフリーにしておく。ハリは鬼掛けの浅層グレ6号。ここは餌とりが多いので足下にたっぷりと撒き餌を打って少量の撒き餌を合わせるようにする。水道部は結構流れが速くて、足下の方が幾分早いので道糸が取られて釣りにくい。そこで更に左の方へ移動する。ここは春のチヌポイントだが木っ端グレはよく釣れたところだ。案の定ポツリポツリだが撒き餌が効き出すと手のひらクラスが当たってくるようになった。そのうちサイズアップするだろうと思ったいたがなかなかサイズが上がらない。そこで南向きはどうか様子を見に行ったがあまり状況は変わっていないようだ。そこで思い切って北西側の2番目のタッカリに移動。ここは以前大遠投してチヌを釣ったことがある。沖までそれほど水深がなく、沈みがごろごろしているところである。ただ、背中からの風で日差しも後ろから、足場がかなり高いので眺めが良くてウキが見やすい。竿2本程の所に大きな沈みが3個程あるのでそこにもチヌが付くのだが、そこに撒き餌を打って餌とりポイントを作る。更に竿2本程先に仕掛けを投入してその潮下に少し離して1杯入れてまた足下に撒き餌、というパターンを繰り返しているとポツリポツリとではあるが足の裏サイズ混じりで当たり出した。ところが当たりが渋くて足場も高いため右からの回り込む風に道糸が取られて当たりがわかりにくい。そこで浮子をサラシの0シブに変更Vゴムを挟んでで2ヒロ半のタナで当たりウキをセットする。するとこれが大正解で、当たりが取りやすくなった。この足の裏前後のサイズでも狙って釣れると楽しいもので、釣っていると針掛かりして寄せてきたクロの後ろから、茶色い影がす〜っと追いかけてきた。
 「もしかしてこれはこのクロを狙ってるな!」と思って、足下まで寄せてきたクロをあげずにほっておくと、案の定一発でミズイカが抱いてきた。抱かせてみたものの「さて、どうしたものか。とりあえず暫く抱かせておいて、浮かせられたら後ろからタモで掬ってみよう。」と右下に降りてじっと竿にテンションをかけた状態にしていると海斗丸が釣り人を一人乗せてきた。「上げるよ~」というので、竿を曲げたまんま、「すみませ〜ん。手伝えませんがどうぞ~」と答えると上がってきたのは知り合いの平史郎さんだった。「何や~平山か~、なんしよっとや,根に入られたとか~」と様子を見に来て、「うわ〜でかかなぁ〜」とタモ入れを手伝ってくれた。これなら何とかなるかもと、更に右側に移動して頭をタモの方へ向けるように移動して何とか浮かせると、一発で掬ってくれた。感謝!
このイカ、帰って計ったらなんと1.3kgもある雄。スカリに入れていたらクロの頭を1匹かじっていた。小さい方のクロだったので良かったが、なんてやつだ。
 さて平史郎さんが福の神を連れてきたのか本人が福の神だったのか分からないけど、そのころからクロのサイズがだんだんに良くなり、今日初の30cmオーバーの33cmをかけた。私にとっては細仕掛けだったので慎重にタモ入れしてゲット。更に37,38とだんだんと当たってくるクロがサイズアップしてビックリ。
 このサイズになると沈みを交わすのが大変で、寄せてきても足下のえぐれにまで突っ込もうとするから面白い。撒き餌をうっかり失敗すると70cmクラスのボラが掛かって大変なことになる。このサイズのボラを間に挟んでの入れ食いモード人突入となった。合わせを入れてぎらっと大反射したりウキが浮いてきたりしたらボラ。浮子が見えず、ずっしりと底走りしたら良型のクロ!といった状態で竿が曲がりっぱなしだ。それにしてもここのクロは長さの割に体高があり重量感たっぷりである。更にはあたり浮子からサラシまで一気に引き込む当たりになった。合わせを入れると良型のチヌかと思うような重々しい手応えが返ってきた。思わず根にまわられそうな重々しい走りを腰を落として耐え,竿のパワーに任せて何とか浮子の見えるところまで浮かせてきた。すると今度は沈みの脇に突っ込みだしたので何とかそれを交わすと、最後は思った通り足下のえぐれに突っ込もうとするので両腕をいっぱいに伸ばしてそれを交わして、右側の一段低いところまでタモを持って移動し、タモ入れ成功。これはさっきまでのやつの一回り大きい。キロオーバーのようで思わずにんまり。あまりにも竿を曲げるものだから平史郎さんも渋い表情。当たりが渋いと当たり浮子仕掛けに変更。その後良型のクロをゲットされた。
 その後じめじめと霧雨が当たりを湿らせ始めたが当たりが続き、でかいと思った当たりを捉えたが根を交わせずばらしてしまった。.更にこの後もう一枚40近いサイズを上げることができた。まだまだ釣れ続く感じではあったが、海斗丸がとなりの瀬のお迎えにやってきたので、これで満足と納竿する。今回蚊焼での釣果は40には少したりなかったが39.5cm1.15kgを頭に35オーバーだけでも6枚という大満足の釣行となった。
 今まで南側の深みばかりを攻めていたため,浅い北側の磯はあまり気にもとめていなかったが、このパターンで攻めていくとまだまだ誰も攻めていない場所もありそうなので,これからまた蚊焼から目が離せなくなりそうである。
 
 
 
      
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