2月21日香焼栗の浦
 今週末日曜日が雨の予報のため、釣行できるのは今日しかなかったのだが、今回も息子のクラブ送り迎えで昼からの3時間ほどしか自由が効かない。この時間だとちょうどひと潮前に爆釣したネヤの沈みもいい具合に出ているのだが、帰りの迎えに間に合わない。そこで香焼の栗の浦に行くことにした。この場所は数年前のちょうどこの時期にいい思いをしたとがある。
 阿保からのトンネルを抜けると程なくして釣り座の様子がわかるので、人が入っていると別の場所に行けばよいので便利だ。幸い少し北西の風が強かったが、手前にイカ釣りの人が2名いただけなので、じゃまにならない様に海沿いの壁側ぴたりと寄せて止める。民家の横を横切ってさらに二つのワンドを5分ほど歩いて釣り座へ到着。時間もないのでさっさと撒き餌作りをする。
 今日の撒き餌は生1角にヒロキューのチヌz一袋で約3時間分として準備した。付け餌は生エサから少しとエサ取りが多いので生イキくんLとちぎりだんご(ニンニク)を用意してきた。しっかり混ぜ込み遠投が効くように仕上げ、釣り座までバッカンを運んで撒き餌を開始。足下にたっぷり撒き餌を打つと、ここ数回行った場所とは違って久しぶりにエサ取りの姿を発見。キンギョが出てきた。これなら何とかなるだろうと20m程沖のポイントへ数杯撒き餌を打っておく。それから仕掛け作りである。今日の仕掛けはダイコーのA-ONE PRO1−53にトーナメントiso2500LBにキザクラから新発売されたチヌ用ライン黒魂セミフロート1.75を巻いたものをセット。今までの道糸より柔らかく、癖がつきにくく操作がしやすくなった。ここはタナが浅かったのでフロートは標0シブにガンタッチj6をセット。ハリスはアグレ1.5号を2ヒロで、約半ピロのところになるほど浮き止めを付けた。針は鬼掛けの軽攻めチヌ1号を結んだものでとりあえず様子を見る。釣り座が狭いのでここでタックルとタモをもって釣り座に移動。タモを後ろの岩と足場に渡して、いよいよ釣り開始だ。ポイントへ数杯先打ちし足下にたっぷりエサと利用に撒き餌をして仕掛けを投入。ハリス分引き戻してさらに撒き餌を仕掛け回りに数杯投入する。潮は少しずつではあるが右に引かれているようだ。すると1mほど流れたところで浮きが押さえ込まれたがしばらくして浮いてきた。やっぱりエサ取りが多かったのか?それともここから食い込むか。と、待ったがその後進展がないのであげてみるとエサがとられていた。やはりエサ取りだろうか。今度は撒き餌のさらに2m程沖に仕掛けを入れると、先ほど浮きが押さえ込まれたところでまたゆっくりと沈んでいったが、まだ水面下1m程の処で漂っているようだ。そこで竿先でそっと効いてみるとそのまま浮きが消し込んで竿引きのあたりになった。「いよっしゃ〜本命や〜」と、そっと竿を立ると久しぶりの重量感がロッドを絞り込んだ。しばらく竿でためて引きを楽しみ、頃合いを見て巻き取っていくと、ロッドの反発にしばらく抵抗していた相手は左側の沈みに入り込もうとする。そこで優し〜くロッドワークで右側の何もないところへ誘導する。チヌだと思うと余裕が生まれるので不思議だ。こちらへ回せば何もないのでほとんど勝負あり。最後に足下の沈みへ走ろうとするのを交わして浮かせる。 タモに収まったのは48cmもあり一人でこっそりガッツポーズ。2投目にして本命ゲットに気をよくして同様に3投、4投とするがどうも変。どうやら底を擦っているようなので、矢引ほど浅くしてみる。結構浅いのである。すると、浮きの頭を押さえた後、す〜っといった感じで浮きが引き込まれていった。「あいや〜連発やん」と思って竿を立てるとこれも一瞬乗ったが掛かりが浅かったのかすぐに針はずれとなってしまった。
 ふと、いや〜な予感が頭をよぎる。とりあえず散らした魚をもう一度寄せるように撒き餌を奮発する。「今度当たったらしっかり食い込ませてからあわせるので、どうかもう一度チャンスを〜!」と心の中で都合のよいお願いをして投入。すると、これが嘘のように頭を押さえた後ゆっくりと浮きが入っていった。さっきは早合わせだったので、道糸が張るまで待ってあわせを入れると今度はどんぴしゃり!しっかり乗った。しかし一枚目ほど抵抗せず重量感が感じられない。竿でためているとすぐに浮いてきた。これは45cmは無い様だが、思わぬ連発のあたりににんまり。釣り座が狭いので荷物を置いてあるところで針をはずすさないといけないので、たも入れ前から撒き餌を入れておく。そうすることで、集まったかもしれない相手を散らさず。連ちゃんモードに近づくのではないかと感じるからである。
 「もしかしてたくさんのっこんだやつが集まっているのかも?」と思った通りこの後は左の沈み周りから引かれる潮を攻めていくとおもしろいように浮きが引き込まれる。時計が4時を回る頃には更に3枚のチヌを追加することができた。しかしまだ50アップは出ていない。迎えが5時なので、片づけをして車まで移動して、迎えに行くためには最悪でも後一投か。
 最後の1投で何とか50アップをと心の中で祈りながら左の沈み際に流していくと、途中、強風の中で遠投するためにチェンジした黒魂0シブがスーっと入っていった。「お願いが通じたかも!」っと竿を立てると、ぐいっ!と今日一の重量感がロッドを絞り込んだ。しかも強烈な引きで沈みの左へ回り込もうとする。よく最後の最後で大ポカをやらかすので今日はいい形で終わりたい。しかもこの引きがサイズに見合うとすると50はあるかもしれないと、竿を立てて瀬に触れない角度を保って右に優しく誘導する。右へ左へと何度も沈みの方へ回り込もうとするのを優しく竿の弾力でいなしながら寄せてきて、足下で口を切り、タモ入れも無事成功。久しぶりにずっしりとしたタモの重量感ににんまり。
 変わることのなかった魚影の濃さに感謝である。この最後のチヌはジャスト50cm2.2キロもあった。この海の豊かさに感謝して今日は2枚だけキープして後は海へ帰ってもらった。今回時間もなかったので実績のある栗の浦にきたが、ここに来る前に数カ所チヌ釣りにはいいポイントを数カ所見つけたので、息子達を誘ってまたやってきたい。
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