2月8日 蚊焼き(ネヤの沈み)
 年末年始に珍しくいい釣りができたので「もうしばらくは釣れないな。」と予想した通り、全くといっていい程ここ1ケ月以上魚の姿が見られないと言った状況に陥った。そこで困ったときの蚊焼!とばかり海斗丸の高比良船頭に電話をすると,「昨日飯田さん達がきてクロにマダイにってようけ釣っていったばい。」と嬉しいことを教えてくれた。そこで昼からしか行けないけどと言ったら「いいよ」というので昼からの予約を入れる。柴原君ももちろん行くということで、その息子のひろむ君も入れて3人の釣行となった。当日は期待が持てそうな瀬では鵜の瀬もネヤの沈みも空いていた。ただ、ネヤの沈みは潮の上げ方では夕間詰めには危なくなるかも。何せ乗ったことがないので要領を得ないのである。 鵜の瀬でもよかったのだが、滅多に乗れないネヤの沈みに興味いっぱい。しかも昨日はネヤで大爆釣。船頭さんも大丈夫というし、危なくなる前に電話で呼ぶということで沈みに乗せてもらうことにした。
 船が近づくに従い遠目に見ると、ちょっとしか瀬が出てない(この写真は帰り際満潮間際)。あれで大丈夫か?と思ったのは違う沈みだった。あ〜勘違い!乗ってみると意外と高くて広い。まぁ全てに貝がついているということは間違いなく沈むのでしょうけど。時間もないのでさっさと準備にかかる。最近チヌが少しずつ当たってきたということだったけど、まだ気分はクロを釣りたいからと今日は生1角にヒロキューのアドバンスグレを1袋混ぜてきた。付け餌は生イキくんレギュラーのMサイズ。
 タックルはダイコーの砕波1−53にトーナメントiso2500lbをセット。キザクラのフリーダムセミフロート1.5号を巻いてある。フロートは標の0シブガンタッチをセットして馴染むとじわりと沈んでいく。ハリスは全層アグレの1.5号2ヒロに鬼掛けの浅層グレ5号を結んだ。沖向きに左は逆行で見えにくいが右向きは沈みだらけでネヤの釣り人もそちらを狙っている。とりあえず撒き餌を入れてみるとじんわりと右に流れている。以前「右の沈み周りででかいのが当たるけど、とれんとさね〜。」と聞いたことを思い出して、迷わず右の沈み周りにねらいを定める。ところが探れども探れどもあたりもなく、エサも無くならない。ネヤ側に入った柴原くんは沈みに囲まれたワンド状の部分を攻めているが、まだあたりがない。それでもこのロケーションに、気合い十分と攻めているがなかなか当たらない。柴原くんはキザクラのニューフロート礁の00を手に入れて使っているが、馴染んだら今にも加速して消え去っていきそうなほどじっくりとしもっていく。ほんの小さなあたりでも逃さない様だ。私も早く使ってみたい。ところがそれでもあたりをとらえられず刻々と時間が過ぎる。次第に潮があがってきて私の足場は飛沫を被りだしたので、だんだんと柴原くんの方へ混みやられてきた。サラシが少し広がりだし、右手前への流れが強くなってきた。これだけ沖の沈み周りを攻めたが、もしかして足下近くの割れにいるかもと思い、払い出しに押されない様に投入に気を付けて仕掛けを入れていく。すると浮きが馴染んで、ゆっくりしもっていき出した瞬間、一気に加速していった。竿を立てるとぐいん!と乗ってきたが、周りは沈みだらけでクロだったらアウト。しかしどうもチヌの様で、手前の張り出しに気を付けながら竿を立て操作をしていると、次第に浮きが見え魚が浮いてきた。案の定今期の初チヌでにんまり。「足下におったばい」と柴原くんに告げると、足下の割れ近くにじっくり付け餌先行で馴染ませた。そして仕掛けが馴染んだと思ったら一気に竿引きのあたりになったようだったが、これは残念ながら針はずれ。「ホントやっぱり足下におるごたるですね。」とエサを付け直し、少し先に振り込んだ仕掛けが馴染んだと思ったら間髪を入れずにまた当たった。「やっぱりまだおった。」とにんまりしながらやりとり開始。柴原くんは5.7mの長竿を持ってきているので比較的やりとりも余裕の様だ。しかし針はずれの後すぐに連続で当たってくるとは、結構集まっているのかもしれない。余裕のやりとりで柴原くんにとっても超久しぶりの釣果に大満足の様子で写真を撮ったら水たまりへぽい!
「次は俺だ〜俺ももらったバイ」と思って流していくと、すぐにまた当たり。「ごつかです。馴染んだら竿引きでくるですよ。」とまたもや私ではなく柴原くん。ほんの1mも変わらないところを流しているのに隣ばっかり連発や〜ん。しかもこの3発目にとどまらず針はずれを含めて8連続のあたり。最後はおとなしくかに釣りをしていたひろむくんにロッドを渡し、やりとり交代。私の息子達も小さいときはよくさせていたので懐かしい光景だ。ロッドがちょっと長くて重かった様だが、必死に歯を食いしばって浮かすことにも成功。とれてにっこり満面の笑顔となった。その間私にはあたりすらない。潮もかなりあげてきてもう時間もないというのに。そこで「馴染んであたりがすぐにくるということはかなり浮いてきているのかもしれない。」とやっと頭が働いて一ヒロとっていた誘導幅を全くなくして固定状態に。するとこれが当たったのかたまたまか、ゆらゆらと馴染んでゆっくり浮きの頭が入り出したと思ったら一気に浮きが入って竿引きのあたりになった。「よかった〜。」一枚じゃ寂しいからね。ここでばらすのは最悪なので丁寧にやりとりして何とかゲット最初と最後の2枚だけしか当たらなかったが初めて乗ったネヤの沈みの凄さとチヌの乗っ込みが始まったので、これからしばらくまた楽しめるなと大満足で納竿とした。
 
 
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