波止で楽しむ夏チヌ
8月16日
 今年は梅雨明けが遅れ、休みに入ったというのに海はしけ模様です。五島への夜釣り遠征もなかなか行けません。そうこうしているうちに、とうとうお盆に入ってしまいました。 昨年いろんな事情で福江から長崎に墓を移して来たために去年からこちらでの墓参りとなりました。話によると他県ではお墓で爆竹や矢火矢など花火をしないとか。みなさんの処ではいかがでしょうか。今年は妻方の曾おばあちゃんの初盆のため精霊船を流したので息子達も爆竹など初体験。しっかりお参りも済んだので16日は朝の涼しいうちに魚の顔を見に行こうということにしました。
 場所は馬手が浦の波止。8月に入ってから息子達と鰺釣りに来たり、今年好調のネリゴ釣りに来ていたときに足下にたくさんのデカチヌがいて、いつか狙ってやろうと思っていたのでした。日が昇ってしまうと暑くてたまらないので朝マヅメ勝負です。ところが前日に少々飲み過ぎて朝の目覚ましを3回も止めてしまったので予定より2時間近く到着が遅れてしまいました。ポイントに選んだのは付け根のテトラ部分。あんまりテトラは好きではないのですがここには居付きのチヌが結構おり、左の地磯からの若干ワンド気味の掛け下がりの部分になっているので非常にいいポイントになっています。
 今日はヒロキューのチヌ煙幕2とチヌz1に生2角で半日分の撒き餌を作ります。付け餌は生イキくんレギュラー2Lと半ボイル大粒、ちぎりダンゴニンニクを準備しています。タックルはダイコーの離島遠征1−53にトーナメントISO2500LBDにキザクラの黒魂1.5号を巻いたものをセット。はじめ蚊焼きのコロダイをと思っていたのですが、いろいろ考えた末に香焼に変更したので、ちょいとオーバータックルでしょうか。
 釣り開始はエサ取りが出てくるまでキザクラの礁の0シブをセット。撒き餌を足下にだけ打って静かに落とし込んで狙います。しかし思った以上にエサ取りの集まりが早くてエサが持たずキジハタを1匹あげただけ。そこで3Bに変更して3ヒロのタナで狙います。
 付け餌もちぎりダンゴニンニクに変更してその2投目、仕掛けが馴染んだと思ったら、もやもや〜と1m程入っていっき、そこからいきなり加速してバチバチ〜とスプ〜ルを押さえていた指をはじいていきました。竿を立てると久しぶりの重量感がロッドを絞り込みます。いよいよ本命のあたり。夏のチヌは元気ですね〜、グイグイとロッドを曲げて走り回ります。ハリスはキザクラのアグレ1.5号を使っているのですがテトラには蛎殻がびっちり着いているので結構スリル満点です。それでもロッドしばらくためていると観念して浮いてきました。タモに収まったのは45cm程でしょうか。鬼掛けの軽攻めチヌ3号が地獄にがっちりと掛かっていました。その1枚を皮切りに仕掛けを入れればあたりという状況が続くものの日頃ダンゴを使い慣れていないためかなかなかフッキングできません。 それでもあわせのタイミングを見計らって30cmクラスのメイタと42cmを追加することができました。
 ここは下まで降りていけば釣りやすいのですが、時折フェリーなどの波がこちらまでやってくるので、下までは降りない方が賢明かもしれません。しかしその足下のテトラに蛎殻が着いていて向かい風と波でちょいと目を離すと道糸が絡んでいるから風向きによっては釣りづらくなります。私もおかげで(?)2発も道糸から弾けてばらしてしまいました。 終いにはちもとからも飛ばされてしまい、遊びとはいえがっくり。バラシが続いたのでもう諦めかけたのにもかかわらず一気に道糸が走って指をはじいていきました。竿を立てて魚が乗ったとこを確認してベールを戻すと先ほどのチヌよりパワーがあります。沖の深みに突っ込もうとするところを2度程道糸を出してしのぎます。やっと凌いだかと思うと左の浅瀬の方へ走り、更にテトラの方へ。このままではハリスがどこかに触れそうなので、下の段に移動してこちらへ誘導します。ちょいとひやりとしましたが、何とかタモ入れ成功。50cmには足りませんが1枚目のやつよりサイズアップです。まだまだいけそうなきがする〜」と思いましたが、潮止まりを境にあたりはあるものの最後まで走らず。何とかあわせに成功したと思ったらなんと相手はバリでした。その後もあたってくるのはバリばかりになり、日も昇ってきたのでここで納竿することにしました。バラシがあったものの本命4枚、40cmオーバーのヘダイに足の裏サイズのキジハタと結構楽しめたので、また遊びこようと思います。
8月17日
 昨日の釣果を見せたら案の定香焼の鰺子のように息子達が飛びついてきました。兄貴は朝からバスケの練習なので完全フリーの次男を連れて行くことにした。ホントは朝マヅメから行きたかったのですが、朝はラジオ体操なのでそれが終わってからになり、その間ゆっくり準備をします。
 香焼は足場が悪いので、蚊焼きの波止に行くことに。ここはペーロンの練習があるので、お盆が終わってからが私なりのシーズンインです。
 6時40分にはラジオ体操が終わるのですが何のかんのと釣り開始は8時過ぎになってしまいました。
 私のタックルやエサは昨日とほとんど変わらないのですが、ここのポイントは遠投が必要なのでフロートは標の0シブをチョイス。タナは3ヒロ程しかありませんが全遊動で狙います。
 ポイントに撒き餌を打ってから巧にはキザクラの遠投3Bを2ヒロ半遊導でセットします。撒き餌には早速木っ端グロや鰺子が沸きあがり、足下にはキジハタやチヌの結構なサイズも見えます。潮の色は昨日に引き続き菜っ葉潮で良くなさそうですが、これなら何とかなるかもしれません。生イキくんレギュラーを付けてとりあえずポイントへ投入。撒き餌を足下に少々、ポイントにかまわず連発して巧の仕掛けをもう一度いじろうとロッドを置きました。するといきなり道糸が走っていきます。慌てて巧にロッドを返して自分のロッドを握ります。何とか魚は着いているようで、竿でためると右の浅瀬へ走っていきます。
 ここはあまり根も荒くないのですが、右の浅瀬と、手前の敷石の部分だけは注意が必要です。半分寄せたところでヘダイだと分かったので巧とバトンタッチ。久しぶりの獲物をとりあえず楽しませます。この場所はコロダイやヘダイも結構多いいところです。
 釣れたヘダイは香焼より小振りな足の裏サイズです。これが2kgぐらい合ったら強烈に楽しいのですけどね〜。
 さて、巧に何とか釣ってもらいたいとセットした仕掛けですが、1投目に木っ端グロが来ましたが、次の投入時には巧のライバルのでっかいボラが群れをなしてやってきてしまいました。そのため急遽仕掛け変更を余儀なくされ・・といっても針を一度切ってガン玉を外し、セル玉を2個通して針を結ぶだけなので簡単です。ついでにハリを層探りチヌ3号から軽攻めチヌ1号にチェンジします。針だけはまだ結べないのでそこまで自分でさせるのですが、針を結んでというのでロッドを置いて針を結んでいたら、またもや道糸が張って出ていきます。針とタックルを一度返してロッドを立てるとこれも乗っているようです。なんということでしょう、まさに置き竿釣法炸裂!しかしこれもそれほど大きくなくメイタサイズでした。それでも今度は本命ということでにんまりです。
 とりあえず巧の針を結び直してボラを狙わせます。はじめはなかなかあわせのタイミングが合わないのか何度も素バリを引いていましたがよく見ると生イキくんを付けてやっているようです。そこで、生エサを付けてやるように言うと一発であたってきました。あとはお楽しみの時間です。ドラグの調節を教えてあげると自分で調節しながら遊ぶことができるようになりました。
 今日は巧にとってエサ取りは木っ端グロのようで、遠投が効かなかったときには巧の手のひらサイズが海面までわき上がってあたってきます。「なんやクロか〜」と不満そうに取り込んでいます。この時のタナは10cm程ですが撒き餌としっかり合うとボラが海面が浮き上がる程突っ込んできます。木っ端グロと競争しています。ウキがスス〜ッと入ってピュッと合わせるのが面白くてつい眺めているとギュンとロッドがしなってウキが海中に入ってなくなりました。ボラだったら勢いよく海面を突っ走るのですがそうでもなさそうだし、竿の曲がりからコッパグロでもなさそうです。巧は「チヌかな?コロダイかな?キジハタじゃ?」と適当なことを言いながら相手の引きの強さににんまりしながら寄せてきます。
 私も??と思いながら様子を見ていると獲物は右の浅場の方に走ります。巧に「そっちにやらんごとロッドば倒して誘導せんば。」というと、上手に寝かしてためきり、相手も何とか深い方に動いてくれたようです。ここは足場が高くよく見えるので練習には最適ですが,思いっきりの良さも良かったのでしょう。近くに寄ってくるとどうやらクロのようです。しかもいいサイズ。「足下に突っ込むけんしっかりためんばよ」といっておくとまたもや強引に浮かしました。タモ入れも無事成功です。あげて計って見るとなんと33.5cmもありクロの部自己記録更新。びっくり大喜びです。いるんですね〜。
 次は私もと集中します。ここは全体砂地で、キスなども狙えるのですが、沈み瀬が点在し、25m程沖に結構な沈みがあるのか、私は良くそこを狙います。狙いのコロダイも高確率であたっています。右側は瀬になっているので、その際を沿うように右沖に潮が行くと尚良いようです。しかし今日はあまり潮に動きがありません。エサ取りもコダイ、木っ端グロ、ヒイラギ、等結構多く本命が寄らないと加工エサも持ちません。昨年釣ったチヌの腹には撒き餌のコーンが結構多かったので、今度はコーンを持って行ってやってみようと思うのですが、コロダイは釣れないでしょうね〜。エサが持たなくなってからはちぎりダンゴニンニクに変えて狙います。それが良かったのか、ちょうど若干右に動き出したかと思ったら標がもやもや〜っと入っていって一気に道糸が弾けました。ロッドを立てると今日一の引きです。今日は昔のA-ONE1-53を持ってきているのでロッドの曲がりを楽しみます。重量感のある力強い引きを堪能しながら優しく浮かせたのは50cmには足りませんが良型のチヌでした。
 このあともう一枚と思って粘ったのですが日が高くなってきて、巧も数本ボラと遊んで満足したようなので打ち止めです。波止の清掃をして記念撮影です。この波止はこれからがシーズンで秋口にはウスバハギも接岸しキジハタ、ミズイカ、タコ、カマス等も狙えます。足場も非常に良く駐車スペースも近くにあるので、手軽にこども連れで遊びに来るのに良いと思います。地元の方の迷惑にならないようにして楽しむと良いと思います。
 
 
 
      
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