7月4日野母三ツ瀬 リュウジン〜船付け
 待ちに待った週末ですが今回も天気は今ひとつ。しかしこの時期はとっても狙い目で、前回もイサキに石鯛、クロにと全員安打の大漁でしたから期待大です。ogawa釣り具に解凍した餌を取りに行くと、田中会長と小笠原君の他に白木隊長と飯田さんを発見。先日白木隊長の家で会合を開いた折り、今度三ツ瀬でみんなでわいわいやりましょうと行っていたのが早くも実現です。隊長が「今日はどちらまで?」と行ったので「今日は蚊焼に行きま〜す」と軽く流しておきましたが、港で「あれ〜今日は蚊焼じゃなかったんですか?」というので、「霧が濃くて道間違った〜。しょうがないからご一緒に」と仲良く乗船となりました。
 しかし港を出るとすごい霧です。それでも航路もよく分からないホワイトアウトの状況の中、兄ちゃん船長の安全航行で無事三ツ瀬に到着。長手、ペチャと順に付けて私たちは北畠さんを含めて6名で高三ツ瀬にあがります。ワンド、船付けは南西のうねりが強くて裏側からの瀬上がりです。さすがに6人分の大荷物で運び終わる頃には息も絶え絶えです。会長と小笠原君、北畠さんはワンドへ、白木隊長と飯田さんと私は船付けへ荷物を運びます。荷物を運んでフウフウ状態ですがドリンクで一息ついて早速準備です。まず撒き餌のボイル1角を海水につけ込み道具をセットします。今日はデカ版真鯛に青物も想定に入れ、ダイコーのスーパーロイヤルリミティッド1.25号にトーナメントISO2500LBDにキザクラのメガフロート3号を巻いてきたものをセット。このタックルは私の真鯛あたりタックルです。フロートは強烈なうねりと風邪に負けないようにFA-3B。ガンタッチJ4とJクッションL-J4をフリーでセットして2Bのガン玉を直結部下に打ちます。ハリスはアグレの4号を二ヒロ鈎は鬼掛けの夜尾長10号を結びます。朝マヅメの大物はこれで勝負です。はじめ船付けでと思いましたが、リュウジンのタッカリでやれそうなので田中会長が呼んでくれました。先々週来たときも同じ状況でしたが、若干潮位が高くしぶきをかぶっていたので、指をくわえてみていました。普通なら殆ど狙う人はいませんが、こんな天気や波の日にはA級ポイントになります。以前同じ状況でかなりデカ版をばらしており、その分釣果もあったのです。ところが龍神に行ってみるとまだそれほど波は来ておらず、根元ではやれそうです。一番高いところにバッカンとタモを於いて後ろを気にしながら釣り開始です。以前波にバッカンをひっくり返されたこともあるし、大波で海に突き落とされた人も見ましたからね〜。南西のうねりの時は用心です。足下に海水につけたボイルをぱらりと撒きながら二ヒロ半に設定した半遊動仕掛けで足下からそっと仕掛けを入れます。うねりに揉まれながらもじわりとウキが馴染んで流されていきます。じわりじわりとウキが入っていきますが、これは波にもまれているのでしょう。テンションを掛けても生命反応はありません。2投目も同じように入っていきながらエサが残ってきました。しかし3投目ス〜ッと入っていたので竿で聞いてみると微かにコツリとしたので竿を立てると、何かがかかってきました。ギュ〜ンとロッドがしなりますが、それほどではないようです。大好きなイサキかがかかったのでしょうか。優しく足下まで寄せてくるといきなり足下に突っ込み出しました。「あいた〜なんや〜、もしかして尾長かもしれん。」とロッドで溜めていると,ロッドから生命反応が消えてしまいました。ちもとが、ちゅるり〜んとなっています。石鯛か尾長でしょうか。やはり大物の期待大です。まだいるはずです。始まったばかりなのでハリスから下を気合いを入れて作り直します。同じように狙っていると、またその3投目。ウキがス〜ッと入っていったので手首を返してロッドを立てると、今度はギュイ〜ンと強烈な引きが返ってきました。「いよっしゃ〜、こんどはとるぞ〜」とベールを戻しレバーで少しだけ糸を出してロッドを立てます。真鯛か尾長か、かなりのサイズですが、一気に走って止められないほどの超デカ版ではないようなので道具立てに心配はないはず。しっかり相手の動きを感じながらロッドワークで応戦します。リュウジンの左側に走られるとまずいので、それだけは阻止しないといけませんが、何とかそちらには走って行きませんでした。ウキが見え、洗濯機の中の状態の海中からピンクの魚体が見えてきました。鈎外れをしないように丁寧に口を切った後タモタモ入れでフィニッシュです。タモをちょいと高台に置いていたので、足場を移動して後ろを向かないといけませんでしたが、夜尾長の10号はがっちりと地獄にかかっており、タモにも無事収まってくれました。それにしても引き上げるのの重いこと。
 船付けにいる隊長達に「釣れたよ〜」と持って行くと、二人にもあたりがあったらしく強烈なあたりでバラシスタートだったとのこと。それでも、真鯛の1kg級や45cmを優に超えるイサキがスカリに入っています。更に、話をしているときに飯田さんのロッドがまたひったくられ、バトルがいきなりスタートしました。とりあえず私の真鯛はタモに入れたままタイドプールに入れ、応援団とカメラマンになります。飯田さんは今回ニューロッドを携えてきており,いきなり先ほどバラシ劇を演じてしまったのでますます気合い入りまくりです。ロッドの曲がりを楽しみながら余裕でやりとりをしています。暫く楽しんでしっかりタモに納めたのは50cmクラスのきれいな真鯛で、白木隊長カメラマンになってもらいいっしょに記念撮影となりました。
 これで更に気合いが入って釣り座に戻り2匹目のデカ版を狙います。しかし、2匹目を狙う私にとんでもない悲劇が待っていました。デカ版の雰囲気満点に背後から忍び寄る白い魔の手の存在を軽く見積もってしまい、気づいたときにはバッカンがころり波に押されて海の中へ。きっと海の中では魚たちが大喜びだったことでしょう。何とかルアーでバッカンだけは回収しましたがその他のアクセサリーはさようならでした。自分が落ちなかっただけ良かったということにしておきましょう。みなさんもお気を付けて!
 気を取り直して予備の撒き餌を持ってリュウジンのタッカリへ。きっと大盤振る舞いの撒き餌にデカ尾長がひっくり返っていることでしょう。ところがどっこいそうもうまくいかないもので、沸いてきたのは青物のようです。さっさとフカセには見切りを付け、準備していたルアーを投げると、一発でくってきました。ところが鈎が小さいのか鈎外れ。更に投げるとまたすぐ喰ってきたのでとりあえず丁寧に1本ゲットです。1.5kgほどの型で、とりあえずタイドプールに入れて次を狙います。ところがその頃からうねりがひどくなってぐわ〜っと這い上がってきました。足下は洗うのですが、結構後ろに下がっているので、危険はないのですが、タイドプールまで押し寄せるものだから慌ててヤズをスカリに移動させます。ところがしっかり持っていなくてちょうど海につながる割れにぼとん!そのまま帰っていきました。残念!足下を洗ううねりがひどくなったので、タッカリに移動すると、またがっちり喰ってきましたがこれは森辺鼻の方に回られてしまいました。途中まで強引に引き上げたのですが、やはりルアーのちもとが引っかかり切れてしまいました。これで戦意喪失。波も高くなったので朝ご飯で休憩です。
 パンをかじりながらペチャにあがった中井さん達の様子を見に行くと、こちらもイサキやら真鯛やらが結構釣れており、朝からバラシもあったとか。しかも風も殆ど無く、潮も良い感じで流れています。これなら遠投して潮筋を攻めればイサキも狙えるかも?と思って暫くこちらに来てやってみたものの、やはりあたるのは餌取りばかり。早々に見切りを付け船着けにまぜてもらうことにします。
 船付けではその後もイサキのあたりは散発だったのことですが、私の釣ったのよりでっかい真鯛を飯田さんがあげたそうです。ところがスカリを見に行くとスカリの口が開いており入っているはずの真鯛がいなくなっています。更にうねりに乗じて海に帰っていったようで、がっくりです。暫くタイドプールの深みをみましたがどうもやはりいないようです。しかしまだ海の中にはいるはず。逃がしたらまた釣ればいいのです。ということで、みんなでやっつけましょう。ここは後ろ風なので釣り易いです。普段ならここは4ヒロで上げ潮狙いですが、この時期は二ヒロ前後のタナであたっています。しかし、あたりが散発で、少しずつタナを下げながら探っていき3ヒロのタナでようやく竿引きの当たりが出ました。あたったのは40cm弱のイサキでした。数は入っていませんが、それからもポツリポツリと喰ってきます。
 その後ワンドで石鯛釣りをしていた北ちゃんが船付けの真ん中にやってきたので、みんなで並んで釣っているといきなり穂先がゴン、ゴンと来てグワンと舞い込みました。それを余裕でがつんとあわせます。豪快なやり取りの後一気にブリあげ55cmほどの石鯛が宙を舞いみんなびっくりです。写真を1枚とぶら下げてもらうと皮一枚でかかっています。ポットンしなくて良かったですね〜。北ちゃんも苦笑いです。その後も私にはあたらないものの隊長や飯田さんにはポツリポツリとイサキやヤズが喰い、更には真鯛のデカ版が2度ほどロッドを絞り込んでいきましたが、軍配は魚に上がりました。ん〜残念。これでは私だけ先細りになってしまいます。でも、次は私の番でしょう。タナは浅いのですが仕掛けが落ち着いてないのではと、ガン玉をBBとしてしてFAの0.5号に3Bのパワー水中をセットしますハリスは気分一新ハリスト3号,鈎は夜尾長の9号を結びなおします。するとそれが正解したのか数投目にして一気にロッドがひったくられました。ベールを戻しロッドを立てて走りを止めます。ここの地形はすり鉢状になっているので、好きに走られるほどのスペースはありません。ロッドのパワーとキザクラのライン、鬼掛けのフックの強度を信じて強引に浮かせにかかります。ロッドをしっかり立てるようにフロントドラグと、レバーでしっかり角度をキープします。すると驚いたことに離れの前あたりでウキが見えてきたではありませんか。こいつは勝負に出た方が良いかもと判断し、一気にロッドを絞り込み巻き取りにかかります。正面の一番深いところまで寄せたら後は慌てないように心がけます。ウキが見えて下に良型の真鯛が頑張っているので自分で浮いてくるまで引きを楽しみます。浮いたところで隊長がタモ入れを手伝ってくれましたが、足場が高いのとうねりがあるのでタイミングが合わず、低い所におりて何とかセルフランディングに成功です。この真鯛も、さっきと同じぐらいでしたが、2匹並んでいると結納の真鯛みたいです。近くに嫁をもらいそうな仲間がいたらあげてもいいのにな‥と思ったほどです。その後船付けはあたりが遠のき、あたればバリといった状況で、もう一度さらなるデカ版を狙った飯田さんを私は打ち止めとなりました。しかし、ワンドはヤズの入れ食いになり、ルアーを持って駆けつけた隊長や北ちゃんまで1.7〜8kgの入れ食い、更にはフカセで1.5kgほどのクロまで飛び出しお祭り騒ぎになりました。帰港後検量してもらうと真鯛は67cm3.33kgと68cm3.36kgと本当に同サイズの真鯛でした。さすが真鯛ロッドというか、今まであんまり釣れなかった真鯛がこれで今期60オーバーだけで4匹目と真鯛絶好調男になってしまいました。ホントはクロ釣りに来てるんですけどね〜クロは今回もバラシで修行のやり直しです。それでも6人できて全員安打は過去初めてではないでしょうか。夏の間は三ツ瀬は夜釣りメインになるので、しばらくはオフシーズンでしょうか。秋磯もまたクロ、青物など魚種も多彩なので、楽しみです。尾長が釣りた〜い!
 
 
 
      
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