5月12日三ツ瀬ワンドにて
 今日は久ぶりの三ツ瀬です。といっても2週も来なければ久ぶりのような気がします。田中さんと原口君は今季初の石鯛釣りでスタートのようです。私も昨日、もうそろそろ石鯛の準備をと思って仕掛けを作っていたんですが、まだまだ釣れだしたイサキのほうが魅力です。磯は良い天気で釣り日和です。迷わず自立チヌで深場を直撃と思ったんですが、朝マヅメに尾長があたってこないかと淡い期待でDERA-G 00で狙います。ところが釣りだしてみると上げ潮がむっちゃいい感じです。こらえ性がほんとないので、早々に尾長狙いをやめ、深場狙いのタックルに戻します。イサキだけならもっと細仕掛けでも良いのですが、ここは水道が狭い上に真鯛のでかいのも高確率で当たってくるので、最低でも3号ラインが標準です。不思議に思われる方ばかりかもしれませんが、ダイコーの1号竿と3号ラインは私にとってベストバランスです。ロッドが1.5号では少し強すぎて、相手のサイズを測り損なう事が多いようです。ハリスはハリストの4号を結びます。瀬ズレを考慮してで、あまり役にも立たないと思われがちですが、ハリスがボロボロになりながらも何度もこのタックルで、デカバンと格闘してきたので、この形になっています。タナを迷わず2本と二ヒロに設定して流してみると、万十瀬から遠ざかる流れです。パラパラといいスピードで出て行きます。これなら期待度120%です。何度かエサが残ってきましたが、数投目に万十瀬を越えたあたりでパラパラパラ〜〜〜っと力強く道糸がスプールからはき出されました。イサキのあたりです。ベールを起こしてロっドをたてるとギュ〜ンとロッドがしなります。イサキは口が切れやすいのでゆっくりとやりとりをしたいのですが、余りゆっくりやると万十瀬にかかります。ラインの角度が万十瀬を越えてきたと分かると少し安心です。残りの短い距離だけやりとりを楽しんで原口君の差し出してくれたタモに収まったのは、少しグリーンがかったプリぷりのイサキ。40cmぐらいでしょうか。腹がぱんぱんでキロはありそうです。「よし、魚いるじゃん、これはいいパターンで釣れたので、連発でしょ〜。」と思ったのですが、そう簡単にいかないのがここでしょうか。それでも数投目にスプールのラインいっぱい流したところでまたもやイサキ特有のあたり。バッチリかかったのですが、あまりに沖で掛けたものですから角度的にまずそうです。案の定万十瀬のあたりでラインが触れている模様がわかります。少しでも瀬に触れないようにと極力突端に構えロッドを前につきだすと何とか交わせたようです。上がってきたのは、さっきのより少し小振りだけど、きれいなイサキでにんまりです。しかし、その後は沖まで流してもあたりがないままスプールがカラになります。更に悪いことに、流しすぎて回収の時に万十をヒットする始末です。これでリーサルウエポンの自立チヌを早くもロスト。仕掛けを作り直さざるをえなくなりました。しかも仕掛けを組み直して戻ると潮が止まってしまった様です。底物狙いの会長達のロッドには殆ど変化が無く原口君のサザエの餌には時々コツリとあたりがあるようですが、どうも違う魚みたいです。まだ少し早いのでしょうか。
 聞くところによると、このシーズン序盤にあたる石鯛は非常にでかいらしいです。
 潮止まりということでミズイカツアーに海峡のほうまで出かけましたが、疲れただけで帰ってきました。いつもなら数杯のイカをゲットするんですけどねぇ~。私がツアーに行ってる間に潮が動き出したらしく、原口君のイサキ狙いの仕掛けに尾長らしいあたりが2発あり、ちもとからとばされたとのことです。これで気合いが入ります。それにしても2本以上のタナで尾長なんてね~。私も以前キロオーバーの尾長を同じタナで釣ったことがありますが、こうなると結構厳しいです。気合いは入ったものの期待のデカバンのあたりはありませんでした。しかし龍神を超えたところであたりです。またイサキのようです。 思ったより近いところであたってきました。ここはやりとりに邪魔なものはないのでゆっくり引きを楽しみます。これから夏に近づくとサメがやってきてせっかくかけたイサキを食っちまうことが何度もありますが、それはまだ先のこと。取り込んだのはこれも40cm弱。「下げ潮が今日の当たりの潮か〜。」と思ったのですが、そうはうまくいかないもの。潮行きは上げ潮と同じように手前に寄ってこないで沖へと力強く流れる理想的な流れです。しかしこちらの潮もスプールから全て道糸が無くなってもあたりがないといった状況が続きます。
 その後なんとか道糸が無くなる寸前に1匹追加したころ、底物に見切りをつけた田中会長もフカセ釣り参戦です。その後原口君が何とか2匹。私も同じく2匹のイサキを追加したところで、さっきからクロがあたりまくっている龍神にちょいとジェラシーを感じて、クロ狙いに変更です。
 暫くイサキを狙っていた田中会長はどうもイサキとリズムが合わないと、さっさとクロ釣りをはじめています。
 足下を執拗に3人で狙っていたら原口君にあたりです。シャープなあわせの後にギュ〜ンとロッドが絞り込まれ、穂先が海中に突き刺さります。数度の突っ込みを交わし、浮かせたのは待望のクロで、後で計って見ると1.3kgのプリプリサイズ。さすがです。俄然やる気スイッチ入りまくりです。しかし次にあたったのもまた原口君で、グイグイと元気よく突っ込みます。強烈な突っ込みでデカバンを期待したのですが意に反して水中でギラリ。原口君は待望の今季初チヌか?と喜んでいましたが、上がってきたのはキロ弱のヘダイで苦笑い。
 前回来たときは結構バリが多くて、もはや夏か?って言う感じでしたが、今日はまだバリがあたってこないので、まだ良い方です。それでも微妙なあたりばかりで、時折エサの頭が無くなったりもあるので、バリの仕業か、クロかも。しかし殆どがウキに変化なく餌もきれいに残ってきます。こんな時はデカバンが寄っているか、何もいないかですが、いつも後者なので慣れっこです。そのうちゴールデンタイムが近づき、潮も上げに変わってきました。
 上げ潮の時は龍神からワンドの突端を結んだ線を、道糸を巻き取りながら私は狙う事が多いのですが、3ヒロ半に設定した自立チヌがキザクラから新発売のガンクッションでスコーンと馴染み、竿1本ほどのところに差し掛かったとき、不自然な動きを見せ、スーッと5cm程入りました。この時間帯尾長のデカバンも意識してシャープなあわせを入れると、ギューンと重量感たっぷりの引きが返ってきました。「こいつはキロ越えたクロやなぁ〜」と思ってやりとりしていると首を振り出した。数度の突っ込みを交わすと足下にはやはりぎらっと光るかげ。 またヘダイでしょうか。結構良型なので、丁寧に浮かせると上がってきたのはきれいなチヌで(47cm)原口君が一発ですくってくれました。
 ラインを確かめて釣りを再開するとまたもや同じパターンであたりです。合わせると、ギューンと突っ込まれたので体勢を立て直そうとしたらハリ外れ。ん・・・残念!さっきのチヌもそうだけれど、食いが渋くあたりが小さく掛かりが非常に浅い。「これじゃー暫くはあたりがないかなぁ。」と反省しているところに、またもやあたり。これは足下へあたってきたウキが壁伝いに沿って突端へ流れ出し、少し自立チヌ2Bがじわ〜っとしもって行ったところに、自立チヌが一気に海中に引きずり込まれました。あまりの潔いあたりに思わず反射的にあわせを入れてしまった。残念ながらゴンと一瞬重量感を感じたものの針がかりしませんでした。今日大一番のあたりに大ショックです。
 どうやらゴールデンタイムはワンド本来の調子のよいパターンになったみたいです。「」絶対またあたりがあるはず!」とウキに集中していると、「よし!」というかけ声。田中さんのほうへ目をやると釣技レジェンド1.25号がきれいな曲線を描いて魚の突っ込みに抗っています。田中さんの力強く華麗なやりとりにも2度、3度と抵抗をくり返し、時折堅く締めたフロントドラグから「じっ!」「じじっ!」と小刻みに道糸が出されます。田中さんはワンドの少し奥の、ほんの狭いスポットに相手を遊動し、間合いをつめていきます。あまりの攻防にとりあえずタモを取ったのですが、自分の仕掛けの回収も忘れて見とれる始末です。程なくして私の差し出すタモに収まったのは、それはきれいな、見たこともないサイズの口太です。ロッドを持っていたので、タモに入ったのを確認して田中さんにそのまま手渡します。そして自分の仕掛けを回収しようとしたら、一気に穂先が海面に突っ込みました。「なんじゃ〜!」と思ったのですが、我に返って体勢を立て直します。こいつもかなりの引きで、首を振らずシャープな引きをするので、久ぶりのでかグロでしょうか。田中さんのクロのつれでしょうか?たった今釣れたばかりなので、すっげー期待して、これ以上ないほど慎重なやりとりをします。何とか浮かせてタモに・・と思ったら50cmクラスの三の字でが〜っかりです。良い引きやったから期待したのになぁ。さっさと振り上げて田中さんのクロを見に行って、クロを計測してみると、ななな〜んと55cmの超特大サイズ。腹からはぴゅーっと白子を出しています。港で重量を計って見ると何と2.9kgもあり更にびっくりです。暫く3人でぼーっと眺めていました。
 まだ回収まで残り時間も1時間ほどあり、もう1~2匹あたってくるはずと原口君と気合いを入れて次を狙ったのですがそうは簡単にいかないものです。私に45cmクラスのチヌが最後にあたってきて場を賑わせて納竿となりました。龍神でも1.5kgほどのクロを頭に2桁近く釣られており、コブ瀬などでもやや方は小さいものの数釣っていたので、これから夜釣りの始まる7月中頃までは色々と賑やかな三ツ瀬でしょう。足繁く通ってデカバンとっちゃるぞ!
 ということで5月18日のリベンジ釣行
 年が一つ増えた次の日また三ツ瀬にやってきました。日曜日が次男巧の運動会なので、誰か一緒に行かないかなぁと思ったのですが、誰もこの指にとまってくれなかったので単独釣行となりました。ホントは万十瀬にのろうと思ったのですが、ここ数日、時折大きなうねりがでて道具を流された人も出たとか。船長判断で別の磯へ上がることにしました。 みんなが降りた後、さてどこか釣りになりそうなところと探すと、キリ瀬に3人しか降りていなかったので、あいてるところに入れてもらったのですが、思った潮が動かず。50cm弱のチヌが1枚あがっただけでした。14時にワンドが開くというので、常連の峯さんと富永さんが誘って下さったのですが、せめてイサキを釣りたいと狙ったのですが潮が動かず断念。西向きで釣っていた人の撒き餌にクロとチヌとイズスミらしい姿が結構見えたので、方針変更で下げの突端側にもいるだろうと暫く狙ったのですが、あたりも拾えません。ちょうど船がワンドの回収にやってきたので、そそくさと瀬替わりの準備をします。ワンドに何とか瀬替わりしたあとは、イサキには目もくれず、前回一人釣れなかったクロを何とか1枚とワンドの中オンリーに狙いを絞ります。釣りはじめて1時間ほどした頃に何とか渋いあたりをとらえました。何度かの突っ込みは久ぶり。ひやひやながら交わして浮いてきたのは目測50cm近いクロです。タモを準備して下さったので寄せてきて口を切ったところでぷるん!タモ入れ寸前でハリ外れです。思わず「あっ!」とさけんでいる自分の声が耳に残りました。この時も自立チヌ2Bで狙っていたがほんの3cm程しかトップが入らず掛かりが浅かったのでしょう。絶対もう一回残りの時間でかけちゃる〜と集中していると、何とか43cm1.4kg弱の口太を釣り返すことができました。今シーズンはぼちぼちクロの調子も良さそうなので、イサキもいいけど時折クロを狙ってみようかと思う今日この頃でした。よし、来週も行くぞ!
 
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