1月13日クラブキザクラファングループ新春釣り大会に参加して
 昨年初めにFBの沼にはまってしまって1年。そんな中FBを通して知り合ったキザクラウキのファングループの新年恒例釣行会に参加させて頂いた。遠くは愛知のFB友達も参加するというので、キザクラ妄想族の方々と一緒に竿出しできることを楽しみにしていた。13日の朝1時半平戸口に集合だったが、高速道路も佐々まで延びており思ったより早く着いた。まだ誰も来ていないようなので、車載DVD鑑賞で時間をつぶす。そのうち続々と車がやってきたが、何せほとんどの方が「初めまして!」なので、やっと顔見知りの水野勝兄ぃと愛知の森上憲ちゃんが来て一安心。
 それからは参加される方々に挨拶を済ませたり荷物を積み込んだりであっという間に「しゅんぷう」に乗船。上五島を目指す船上では釣り談義で盛り上がり、あっという間に磯に到着したらしく室内灯が付いた。実行委員長の礒部さんが配慮して頂いたのか、私は勝兄ぃ&憲ちゃんと3人で1番目に上礁することになった。フウフウ言いながら荷物を降ろし、一段高いところに荷物を動かして磯を見て回る。降りる間際に船長が「裏も良いからね〜。」といっていたが、どこか聞き損ねた。まぁなんとかなるか。
 磯を見て回ると灯台があって、以前1度のったことがあるようだが名前が出てこない。何年も前キザクラの大会でのったところだが、後で黒瀬と分かった。とりあえず今年最初の釣りになるので、磯に御神酒を撒いて今年の安全祈願を済ませる。
 さて、暗闇の中懐中電灯を頼りにふたりと釣り談義に花を咲かせながら仕掛けを組む。普段でも見えない目を凝らせながら半ば勘を頼りに仕掛けを組むのは結構大変だが、太仕掛けなので、何とかなった。夜明けまでにまだ2時間以上あるので、でっかい夜グロかデカバン真鯛を1発!と夜釣りをしたが残念ながら痩せたイサキを1尾で終了となった。
 薄明るくなったので昼用の撒き餌を作る。本日はヒロキューが今開発中集魚材を持って来た。この集魚材はかなり海苔が多めで、匂いはお好み焼きといった感じ。とりあえず生1枚と制覇グレを追加、しっかりと練って遠投の利く撒き餌を作って日中釣りにいよいよチェンジする。
 日中の本命ポイント来意場所の南西の角は途中で他船が来て他の釣り人をおろしていったので、夜釣りをしていた南東の角の一段下がったところから釣り開始。満ち混んでくると沈むので3時間ほどが精一杯だろう。
 今日はダイコーのスーパーロイヤル1号にキザクラの全層セミフロート3号を目一杯巻いてきたトーナメントISO2500LBDをセット。ウキは、まず様子見にDear-G0シブにJ5のガンクッションを固定。フリーでJ6のJクッションを、30cm程下のダブル八の字で結んだ間に入れる。ハリスはアグレ3号を2ヒロでデカバンの尾長を狙う算段である。確か以前ここでデカバンを掛けておきながら3号ハリスを飛ばされているので、忘れた頃のリベンジである。鈎は鬼掛けの浅層グレ7号。
 今日は本流ガンガンの釣りができたらいいなぁと思い撒き餌もたっぷり持って来た。まずは足下に10杯ほど撒き餌を打ちながら竿1本ほどのところから狙っていく。まだあたりはうっすらとしているので、ウキが見えづらい。潮はそれ程行っていないようだ。
 そのためか、足下は結構餌とりが多く竿1本ぐらいのところは餌が残らない。撒き餌が利きだしてでかいやつが回ってくればエサが残ってくるかも?と思ったが暫く同じ状態が続いたので、足下に見切りを付け、20m程先にできた潮筋を狙うことにする。足下の撒き餌は切らさないようにしながら2杯ほど沖の潮筋に撒き餌を入れて仕掛けを入れ、更に追い撒き餌をしてやる。潮はじわりと左へ流れているようで道糸がぱらりぱらりと出て行く。「これならあたるやろう〜、五島やけんね〜。」と思っていると、ベールに添えて道糸の操作をしていた指から、勢いよく道糸がはじけ飛んだ。「やっぱりね〜。」
 あたってきたのは30cm程の尾長で、小さいながらも久々のクロの引きに大満足。さらに同じパターンで1投ごとに同サイズの尾長があたってきてにんまり。とりあえず7匹ほどキープサイズが釣れたので土産をとクーラーに入れに行く。ついでに船付けとその横で釣っているふたりの様子を見に行くとあまり芳しくない様子。そこで「あっちが良いみたいけん、移動しません?」と誘うと、憲ちゃんが移動するというので、今釣っていた釣り座にはいってもらう。勝兄ぃは「感じは良いんだけど・・。」というので、もう少し頑張ってみるとのこと。
 釣り座に入った憲ちゃんに、とりあえず今の状況だけ説明して暫く見ていると、その数投目でギュンとロッドを曲げて同サイズの尾長をゲットしてにんまり。こっちに誘った手前、私もとりあえず一安心だ。
 私はというと一つ上の段に移動してそこから同じ潮筋下を狙う事にする。ここは足下に根が少し出ているが、少し磯が高くなった分投入しやすく、ウキも見えやすい。潮下ということもあってか、さっきまでの撒き餌が利いているのだろう、1投目からウキがするするっと入って30cm弱の尾長が釣れた。しかしその後は時折餌がとられるようになり、クロもあたってくるのだが道糸を弾くような鮮明なあたりも無くなってきた。
 そこでウキを全層イサキの00に交換して更に沖の潮がぶつかるワイのところを狙う。このウキは昨年デビューしたウキだが、バランスが良い上に遠投が利き、ラインホールがφ5で糸落ちもよく、視認性も高いので好んで使っており、ここぞという時のリーサルウエポン化している。その全層イサキ00が馴染んでじわ〜っと水面下を漂いながら沈降していく途中で勢いを付けて入っていった。が、しかしここも同型の尾長で、足下の根を丁寧に交わして一気に抜きあげる。太仕掛けだとこれが簡単にできるので楽だ。ただここでハリスを2号にダウンする。3号でもあたりはあるのだが、もう少し食いがよくならないかという狙いだ。この後1.75号までサイズをダウンさせたがあまり食いは変わらなかったかな。ただ、同じように一気に巻き取ったときに足下で反転されちもとから切られてしまった。またやってしまった。サイズはさほど変わらなかったようだが、強引にやり過ぎるとやっぱりね〜。
 このポイントでも5枚ほどキープしたところで、憲ちゃんのポイントが足場を洗うようになったので、私の左上に入ってもらう。そこが満ち混んだ時のポイントのようで、先客が残した撒き餌の後が生々しい。きれいに流して欲しいよね〜。
 暫く近くで竿を並べたけど、憲ちゃんにゆっくり釣ってもらいたいので、釣り座移動をすることにする。ちょいと見て回ると右のタッカリなら足場も良く竿を出せるようで、角から釣られていた方に一声掛けて入らせて頂く。
 ただこの釣り座は、釣りはしやすいが5.1mのタもでぎりぎり届く高さで、足下に瀬がでているので、上手く交わさないと取り込みが厳しいみたい。これから潮も満ち混んでくるし、まぁでかいのが釣れたらの話なので、かかってから考えよう。また、北からの風が頭をかすめるが、一段低くなっているし、ポイントはよく見えるので取り込みさえ考えなければ非常に釣り易い。そういえば以前デカバンをバラしたのはこの釣り座のようだ。
 さて、釣り再開。潮筋がさっきと変わらずくっきりとできており、タップリと足下に餌とり用に撒き餌を入れ、沖の潮筋に2杯。仕掛けを軽く振り込んで潮筋まで引き戻して追い撒き餌を1杯。道糸にハリを持たせない程度に指先でベールを押さえながら道糸の出を調整をしていると、馴染んでシモリかけた全層イサキが再加速。しかしここでもレギュラーサイズだ。足下に寄せてくると根の左側に回ろうとするのでちょいとスリリングなやりとりを楽しむ。ぶりあげようと思ったがハリスをさっきダウンさせているのでタモを伸ばすがやっぱり磯が高いのでしゃがみ込んでぎりぎりタもが半分入るぐらいだ。何とか無事タモに入れてほっと一息。今度からは振り上げよう。
 更に同じパターンで3連発同型の尾長があたってきた。何とクロの多いこと。サイズはともかく、こんなに釣れたのはいつのことか忘れるくらいだ。でもまだ40アップが出ていないのでサイズアップを狙ってバランサー追加する。すると魅惑の尾長のゾーンは通過したようで、底のほうに行くに従い流れが緩やかになった。道糸がほとんどでない状態で暫く待っているとコツコツっと穂先を軽く押さえるようなあたり。そこで道糸を少し張ってみるとくく〜っと穂先を持っていったのでそのままロッドを越すとしっかりのってきた。さっきまでの尾長特有のギュンギュンといったこぎみ良さはないが、けっこうな重量感で良型を感じさせる。タックルに不安はないがハエ根の左に回り込まれたら厄介なので、下手なロッドワークで遊動しようとするが分かったように左へ行く。一度回り込まれてしまったがロッドを沖へ突き出して何とかハエ根を交わすことに成功。ここまで回せば後は楽だが何せ足場が高い。タモ入れまでにまた2度3度と突っ込まれて体制を整えさせられたが何とかタモ入れも成功。磯に上げると43cmのタも枠とほとんど一緒で、42〜3cm(回収前に計測すると40.5cmになっていた)といったところか。
 それにしても底のほうで、渋い食い方をする。これでまぁ狙いの魚がいることが分かったので、更なるサイズアップを狙う。しかし尾長の活性が上がったのか30cmクラスの尾長が続けてあたってきた。
 とりあえずちょいとブレイクタイムとおにぎりとお茶を持って勝兄ぃの釣り座へ。行ってみると船付け側の釣り座は結構向かい風が強く、さっき以上に釣り辛そうである。潮は結構いっているようで、あたりは結構あるそうだが、今ひとつハリにのってこないとのことで釣り座の交代を勧める。せっかく一緒に来たんだから楽しまなくっちゃね。
 勝兄ぃも私達が釣っていたところの様子を見に行って、状況の違いに満足したようで釣り座移動を快諾。私の釣り座に入ってもらう。憲ちゃんもDear Gを遠投してコンスタントにロッドを曲げている。私はちょいと勝兄ぃの少し左に移動。さっき邪魔だったハエ根の左側からの釣りになる。今度は右に走られないようにしなきゃね。
 狙うポイントは同じ潮筋なので同じパターンで攻められるが、手前のハエ根際もデカバンが潜んでいそうでさっきから気になっていた。時折餌とりが見えないときがあるのである。そこでバランサーを外して足下にたっぷり撒いた撒き餌の少し沖へ投入して追い撒き餌をしようとしたらロッドをひったくられた。「ここにもおった〜!」しかしこれは足の裏サイズの尾長で丁重にお帰り頂く。その後も餌がとられたり同クラスの尾長があたってくるだけでサイズアップが望めないのでもう一度沖を狙うことに。その頃には何とかパターンを掴んだ勝兄ぃにも待望のヒット。無難なやりとりで浮かしたクロを「エイ!」っとばかりに抜き上げてにんまり。更に続けてヒットさせたのは結構デカバンのようで、カメラを向けて動画を撮っているとなかなかフィニッシュに持ち込めない。よく見るとタモが必要なサイズだったが、タモが手の届かないところにあるようだ。ヘルプにも入らずカメラを回していると憲ちゃんが駆けつけてくれて無事タモ入れも成功。カメラをまわしながら何とか近づいていくとタモには40cmクラスの口太が横たわっていて勝兄ぃはにっこり。
 そのうち30mほど沖で水面をバシャリ、バシャリと弾くハネが見られるようになってきた。「あれってクロっぽいですよね〜」と二人と話していたが、よしやってみようと思い大遠投.撒き餌も追い風なので大遠投が可能だ。案の定仕掛けを流してすぐに竿引きのあたり。遠くで掛けているので、魚の引きが楽しめる。サイズは相変わらずだがこの後も尾長が連発。サイズアップももう良いかと半分諦め、クロの引きを楽しんだところで渡船のお迎え時間が近づき、雨も降り出してきたので早めの納竿とした。
 ところが道具を片付けゴミも拾って雨も風も強くなりだしたので、船を待つがいつまでたっても迎えが来ない。「もう迎えの時間を過ぎてるのにね〜。」なんて言ってると憲ちゃん達が??という顔をするので確認すると、私が使っている100均の時計がちょうど1時間早まっていることが分かった。きっと何かしているときにボタンを触って1時間進めてしまったのだろう。最後に変な落ちが付いたがFBで知り合った仲間とこうして磯で楽しい時間が過ごせて非常に楽しい釣行会となった。また今度も機会があれば参加させて頂きたい。
 
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