5月21日平瀬の離れ
月初め釣友の一太くんが「式見でブチブチやられたから返り討ちに遭いに行く!」というので付いて行ったら、二人して同じ目にあった。仕方がないので、後半は足下に見える尾長をやっつけようと狙ったが3号に喰ってくれず、手持ちにあった1.25号の浮き止め用のハリスにしたら3連発で喰ってきた。しかし37cmの尾長を1枚上げるのが精一杯で、何とか浮かした40オーバーもタモ入れ寸前で海に帰っていき、もう一つは秒殺。
 ということで5月21日にもう一度返り討ちに(?)遭いに行く予定を立てた。しかし仕事の都合で一太くんは参加できず。それならばと電話しまくったらクラブの、キヨちゃんが渋々食い付いた。ついでにOGAWA釣り具でボイルを2枚買ってきてもらい、お迎えの車も図々しくお願いした。10時半に船長に電話して平瀬の離れは乗れるかと聞いたら「もう乗れるからおいで」といわれたので急いで支度をしたが出船は12時半になった。「チャンポンを注文して待っていたお客さん。麺が延びたのは私たちのせいです。すみません!」
 さて、平瀬の離れに着いて早速ボイルを海中に溶かしアミに入れて没し、仕掛け作りに入る。今日は前回の反省から道糸1.75号にハリスも1.75号からスタート。バラし加減によって上げていこうとクロ釣りモードで準備してきた。太仕掛けも用意してきたがとりあえずは今日はクロ狙いで。ロッドは前回同様ダイコーのスーパーロイヤル1.25号にトーナメントISO2500LBD。フロートはキザクラから出たばかりのD-FRATZ53P-01にガンタッチJ5をセット。鈎は鬼掛けの浅層グレ速掛5号を結ぶ。タックルを組む頃にはボイルの固まりから表面が溶けてきたのでいよいよ実釣開始。足下にはボイルのにおいにつられて小アジがバリバリ寄ってきている。沈んだボイルをばらりぱらりと撒きながら、大きめのボイルを付けて3ピロまでの半遊動でスタート。竿1本先に投入して様子を見るが1投目はエサが残ってきた。しかしその2投目にじわりと海面下を漂うD-FRATZが勢いよく加速していく。飲み込まれることを嫌って「ピシッ!」とシャープに合わせるとギュンとロッドがしなり小気味良い引きがかえってきた。その後も何度となく突っ込みを見せて楽しませてくれたのは35cmほどのプリぷりの尾長だった。まだキヨちゃんは準備中だったが、その後の2投目にも海面下30cmほどをゆっくり漂っていたD-FRATZが一気に加速する。このフロートは非常に浮力設定がしっかりしており近距離での勝負には感度抜群で扱いやすい。時折操作ミスで磯にあてても傷が付きにくくとても使い易い。2匹目は先ほどより少しこぶり、しかしその頃には早くも足下にもちらほら青白いかげが見えだした。2匹目をゲットした頃にはキヨちゃんも仕掛けを作り終わって参戦。
 私の釣り座が一番釣り易いのだが、クロ釣り師匠のキヨちゃんには難しい方で当然やってもらう。「根の張りだし取ってむずかしかなぁ。」といいながらもさっさと35クラスを余裕でゲット。少し走らせて私の足場まで移動すると結構すんなりとれるようだが、それでも「そこは先週クロのタナでモンスターのあたった所やっけんね。」といいながら二人でポツリポツリと同サイズを追加していく。ところがやっぱり同じ柳の下というかデカバンのポイントなのか突然何かがキヨちゃんのロッドをひったくっていった。沖に向かってラインが出ていく。
 「なに?まだい?」と聞くと「どうも一気には走らんけど重量感のあるけんでかいボラのごたるね〜。」といいながらも慎重にやりとりをしている。こいつは長期戦かなと写真を撮っていると「あいや〜根に入られたごたる。どうも違う魚のごたる〜。」と悔しそう。その後根から出てきたようだがすぐに痛恨のラインブレイク。
「ボラは根にはいらんやろ〜。」更にもう一発!今度は秒殺で一気にラインブレイク。こいつはデカ版の尾長かマダイのようだったが、姿を見ていないので何とも言えない。実は私もさっき返り討ちにあったので、ハリスを2号に変えているのだ。私のは尾長のようでちょいとよそ見をした隙に一気足下に持って行かれ体制をたてる前にやられてしまった。 キヨちゃんは2発やられて2.5号に変えたようだ。前回と違い今回は若干天気が悪く、時折小雨の降る鉛色の空のためか食いがいいようで、前回より高い号数でも遠慮無く喰ってくる。
 実は私はもう一つその前にバラしていたのだが、前回から1.75号に上げていたため相手をなめすぎたやりとりをしたのだが、その後反省して2号に上げた時に、一気にやられたのだった。今日は曇天が幸いしてか潮止まり以外は少々太仕掛けにしてもポツリポツリと喰ってくるが、ただ食いがい渋いのと飲み込まれないように合わせるためになかなか鈎がかりしないようだ。
 ちょうど二桁を釣った頃上げの潮目がスーッと2本泡筋混じりで沖に延びてきた。前回は本当側に回り込む潮だったが途中できれいに沖に伸び出したので、こいつはマダイかイサキの潮になったのではないかと思いスプールを3号を巻いたスプールにチェンジする。 ハリスもアグレの4号にチェンジ、ENTO3Bに3Bを2個打ち、鈎も鬼掛けの沈め探りグレの9号にチェンジ。マダイなら3kgまでよっとお願いしながら竿1本半のタナに浮き止めをセット。潮目までダイレクトに遠投する。撒き餌も何とか届くので3杯ほどかぶせる。潮も結構素直に流れているようで、パラパラとほどよいスピードで道糸が出ていくが1投目はあたりなし。それでもエサは残っているようなので同様に2投目を流していくが、足下のクロを狙ったキヨちゃんのウキが面白いように入り連発するのでなにげにみているといきなりロッドをひったくられた。「いよっしゃ〜来たばい。」とやりとり開始するがそれほど大きくもなさそう。ロッドでためて巻き取ろうとしたらいきなりギュンと走られて慌ててレバーを放し磯際まで降りて体制を整える。すぐに走りは止まったが絞り込んで巻き込もうとするとまたグイ〜っと重量感のある走り。仕方がないのである程度は走らせてじっくりやりとりするモードに変えたが、走りはそれほど続かずしばらく走っては止まり絞り込むとまた少し走りを繰り返してくる。もしかしたらマダイではなくでっかいコロダイ系かもしれない。頑張ってこいつは取ってやると慎重にしていたにもかかわらず7度目の走りで痛恨のラインブレイク。何だったんでしょうね〜。その後も今度はとっちゃると狙い続けたものの潮の流れも変わってしまった。
 ただし曇天が幸いしたのかクロを狙っていたキヨちゃんの方にはポツリポツリとあたりは続いておりやっぱりこっちの方が面白そう。残り時間も少ないし道糸を戻すのはめんどくさいのでハリスだけハリスト2号に落としてクロ釣りの軽い仕掛けにチェンジ。鈎を浅層グレ速掛の6号にして3ピロまでをゆっくりと探るように狙っていくと、いきなりのあたり。やっぱりクロ釣りもこれだけあたると面白い。しかも磯際であたってくるし結構でっぷりして元気なので、なかなかあがってこない。数度の突っ込みを交わしてタモに入れたのは今日一のプリプリサイズで、家に帰って検量したら1.3kgもあった。この後も数匹追加したがお迎えが来て終了。最近は五島に行ってもこんなにあたったことはないと二人で大満足で帰港した。結局昼過ぎから釣って二人とも二桁安打。私も磯遊びやデカバン狙いに浮気したりで集中を欠きながらも1.3kg2枚を頭に5枚のキロオーバーが入ってのびっくり釣果になった。たくさんは釣らなくても良いのだがきっともっとでっかいやつがいるはずなので、2kgオーバーの尾長ゲットを目指して,また、デカバンの正体を今度暴きにいきたいと思っている。
なお渡船料は3000円でたのめばチャンポンや唐揚げ定食などを熱々で磯への配達もしてくれるのでありがたい。
 
 
 
      
inserted by FC2 system