6月22日式見平瀬の離れ
←何がかかって
るかって?
3m近いサメちゃ
んですよ〜
ワイルドだろ〜

5分は格闘したけどさすが
に1号竿じゃ〜ね〜。キザク
ララインはサメと格闘してもな
かなか切れませんでした。何
せウキがUZAWAIZMだった
からね−。
 梅雨に入りましたね〜。この頃は巷でワイルドな人が増えているようだが,先週は暫く釣り座にたてないぐらい大時化の中三ツ瀬では石鯛に振られ,尾長には切られ,サメと格闘して,これでもかというぐらいワイルドな世界を堪能してきたけど,魚は釣れませ〜ん。 しかも今週の日曜日は波高3mになるということで出船できるかどうか。そんな中ONIGAKE−FGの門口君(本誌執筆者)から「昨日平瀬で尾長が入れ食いでした。その前の日なんか20匹ぐらい釣りましたよ。」という情報が入ってきた。ん〜いきたいけど明日も雨マ〜クやんか〜。「門口くんいかんと?」と聞くと仕事とのことなので「それじゃ〜1人で行ってもつまらん。明日はガゼとりもせんばいかんしね〜。」とまだ日曜日の石鯛釣りの準備が気に掛かるのである。
 土曜日。朝起きると7時を回っていたが雨はほんの少々パラパラ程度なので,とりあえずマル秘ポイント2へ行くとガゼが40コほど手に入ったのでこれで十分と帰宅。家に着く頃には雨もあがっていた。しかも天気予報が明日は波高3m。今日は昼から曇りになっている。「これは今のうちに行くべきや!」と思い立って釣りの支度をはじめる。こんな時は良く物を忘れる。普通でも忘れるけどね〜。餌木の道具は入れて餌木を忘れたり,道具箱を整理してウキケースを出してそのまましたり,タモ枠を忘れたことも・・「2度ほど2kgぐらいのチヌをタモ枠だけですくったこともあったなぁワイルドだろ〜。」と言うことで十分注意をしながら準備する。少しでも荷物をコンパクトにと必要最小限の小物をライフジャケットに,後はロッドを2本だけ入れたロッドケースにリールと小物を詰め込んだ。何人かで行くと良いんだけどね。急に思い立ったり近場にふらっと行くときは1人のこともあるからなぁ。これで大丈夫か??後はバッカンにOGAWA釣り具で買ったボイルを1枚と解かし網・スカリを詰め込んで出発だ。
 夏用のレインが乾いていなかったのでお古を探したがズボンしか見つからなかった。まぁ降水確率30%になっていたから大丈夫やろう。途中,船長に電話して45分ほど車を走らせて港に着いた。ロッドケースにバッカンにライジャケ,磯短靴と楽な準備をしているとカブ(?)にのって船長が登場。のる客は私だけで早速出発。ここの船長1人でも気楽に運んでくれるからありがたい。実は今日も釣りしている6時間の間に2組1人と3人2回も回収に来た。チャンポン1パイ,唐揚げ定食などのお弁当1つでも磯に配達をしてくれ,しかも5〜600円程度とリーズナブルなことでも有名だ。あまり客は多くないとのことだが,白瀬に2人,神楽も,ハナレも客がいるとのことで平瀬にも7人ほどがあがっている。平瀬で釣れていたとのことだったのでそこにあがりたかったが,平瀬の離れにあげてくれた。時折飛沫が上がっているがこれから下げなので,大丈夫だろう。思っても見なかった磯に降りられたのでラッキーだった。
 時間も限られているので,早速準備に掛かる。まずは解かし網にボイルを入れ海に投入。その間にタックルを組む。今日はダイコーの釣技レジェンド1.25号にトーナメントISO2500LBDにキザクラのメガフロート2号を巻いたものをセット。「あっ!しまったこれは先週サメを掛たんだった。5分近くやりとりしたのに巻き替えてない〜。」あの時はたぶんスレだったのでハリスが切れなかった。けど,ダイコーのスーパーロイヤル1.25号とこのラインで3〜4回も2mオーバーのサメを近くまで寄せてきたからワイルドだぜ〜だったのよ。かえってラインが切れんもんだから大変だったのね。「キザクラの2号メガフロートラインはサメを掛けてもなかなか切れないんだぜ〜。」
 まぁ反対の龍神の瀬まで走られてラインブレイクしたけどね。擦れているところもなかったので気分1mほどラインを切って礁0シブ,カラーストッパー,JクッションJ6Lをセット。アグレ3号を2ヒロ結びONIGAKEのねむり尾長6号を結ぶ。タックルができる頃にはボイルの周りが少しやわらかくなってほどけていたので、これで十分と水を張ったバッカンに移す。タナは浅めと聞いていたので,とりあえずなるほど浮き止めをウキから気持ち30cm程の処へセットし竿1本ほど先へ投入。バッカンの中の餌の溶け具合をチェックしてウキへ目をやると「ウキがない?馴染んで沈んだ?」とそっとラインを張るとクックッ〜ッとラインが走った。何と1投目から当たり。穂先が若干ガツガツなるのでもしかしてバリ?と思ったら何とイサキが浮いてきた。しっかり掛かっているようだったので一気にブリあげると少し飲み込んでいた。ガツガツしたのはこれだったのね。撒き餌なしで2ヒロちょいのタナであたってきたからこれは期待が持てるかも。撒き餌の打ち方を気をつけないとバリの巣になってしまうので,とりあえず足下に柄杓1パイをピロリ〜っと打って同じく仕掛けは1本先へ。すると馴染んだかと思ったら一気にひったくられた。ロッドを立てるとグイ〜ンとのってきた。穂先を見るとさっきよりもガツガツ叩いているのでこれはバリだったで海へ帰ってもらう。3投目も4mほど右に引かれて右沖の潮筋の際まで流れたときにスパッと礁が消えた。ぽんっとあわせてラインをフリーにしロッドを立てる。一瞬魚が止まりその隙にこちらの体制を整える。優しく絞り込んで一気に巻き込むとキーンと糸鳴りが聞こえる。クロのようだ。足下の突っ込みも3号ラインなので難なくいなして浮かせる。残念ながらキロは越えてなさそうだが1匹目なので大事にタモ入れ。実はタモの柄を忘れてきたのだが,朝から使ったガゼ獲り用のタモの柄を車に置きっぱなしにしていたので助かった。尾長の38cmといったところか。久しぶりに見るきれいな魚体を眺めながらスカリの中へ。4連続とはならなかったが5投目にも同じところまで流れていった礁が今度はゆらゆらと入っていって一気に竿にのってきた。掛かりを確かめながら巻き込んでいくとコンコンと若干穂先にあたりがある。飲み込んだクロかイサキだろうか。バリが多いので大変だ。ロッドの曲がりを楽しみながら浮かせたのは良型のイサキで,これも40近い。撒き餌をほとんど入れていないが,平瀬本島から潮筋が伸びてきており,そこまで引かれたところで当たってきているので潮加減の良さと本島の人の撒き餌で魚が寄っているのだろう。
 この後連ちゃんとは行かなかったが,ポツリポツリとバリを挟んで手の平から足の裏のクロが何枚か当たってきた。これは優しくリリ−ス。足下にはバリが矢引ぐらいのところまで浮いてきて餌をあさっている。下の方にはクロの姿が偏光グラス越しに見えるのだが良型も混じっているようだ。このバリが沖に出ると厄介なので,撒き餌は工夫を要する。私はボイルオンリーだが,船長はパン粉が良いと進めてくれた。
 時折本島の様子をちらりちらりと見ているとなかなか苦戦している様子。昨日までは決行あがっていたということだったが,やっぱり何日もは続かないね〜。後で聞いたら鰺子がひどくて餌が通らなかったとのこと,ハナレでは鰺子は全く気にならなかったのにね。
 暫くするとポツリポツリと雨が降ってきて本降りに。これが最後まで続いたが面倒なのでキザクラジャンパーのみで通した。身体の中はほとんど濡れていなかったが頭はさすがにびっしょり。天気予報は曇りになって天気は回復していくと思ったのにね〜。
 しかし正面に潮筋がはっきり出てきたので,これはチャンスと手前にたっぷり撒き餌を入れて潮筋との境へ投入。時折下とから払い出しが道糸を右へ持って行こうとするので穂先をあげてラインを張っていると,コツリと来てギューンとラインが走る。「いよっしゃ〜やっぱりね。」ロッドを立ててしっかりのったことを確かめ,右側のやりとりしやすいところへ移動してやりとり開始。ロッドを叩いていないのでクロのようだ。ここは左側はハエ根が出ているので右側へ遊動してやりとりをするとやりとりがし易い。足下も平らで釣り易いのだ。魚は左の沈みへ突っ込もうとするがそれは分かっているのでロッドを倒して頭を右に向けて後はロッドのパワーでゆっくりと遊動する。タモに無事に収まったのは何とか40の尾長でにんまり。この後同じパターンで37〜8の尾長を連ちゃん。40オーバーこそ出なかったが,潮が良いときはやっぱり喰ってくる。これは入れ食いになったかなと思ったが潮が下げてうねりによる右沖への払い出しがひどくなって釣りずらくなった。その上,潮目が遠くなってしまったのでIZMのJ3へウキチェンジ。沖目を狙ってイサキ狙いをしたが,沖では小バリが広がっているのかイサキがいないのか,手の平のクロが1枚当たってきたが後はバリばっかりだった。さらに方針変更で能瀬向きを狙ったがこちらは突っかけてくる潮であたりがとりづらい。たぶんこんな食い方をするのはバリだろう。そうこうしているうちに残り時間が少なくなってきたので,ここで棒ウキにチェンジ。雨が降っていってちょいと振り込みがしにくいが,何とかなるだろう。もう上げ潮に変わってゴールデンタイムなんだけどなぁ。
 玄秀自立だと振り込みは楽だが,タナも浅いので自立チヌの2Bをチョイス。降り込むときにロッドを叩いて雨粒を落としてロッドの反発力を活かして投げると狙いのポイントまで何とかなる。タナは2ヒロだがBのガン玉を2コ打ちして,ガン玉の位置を調整しながら流していくとポツリポツリあたりが拾えるようになった。しかしバリばかりなので,タナを思い切って竿1本半へ。手前から入れると分からないうちに餌がとられてしまうので竿3本ぐらい沖へ投入すると餌が残りだした。手前の払い出しを避けるように竿先をあげて道糸をあげているとス〜ッとウキが入った。2〜3度ラインを巻いてあわせを入れるとグ〜ンと載ってきた。ちょいと真鯛も期待したがあまり大きくはない。叩いていないようなのでクロかイサキだろう。久々の本命の引きを楽しんで寄せてきたのは40cm近いイサキでにんまり。ここにいたか〜と2匹目を狙って投入を繰り返すも空振り。数があまりいないのかな?
 潮があがってきて払い出しが少し収まってきたのでタナを2ヒロに戻して狙いを正面のポイントへ戻す。ガン玉の位置は直結部とハリスの半分のところへ。一度スパッと入って尾長のあたりを感じさせるあたりがあったがこれは素バリ。払い出しが邪魔をしなくなって釣り易くなった。しかも次第に潮筋がはっきりでき,竿1本ほどのところを右沖へ。これは最後のドラマ到来か!出るか45アップ!とドキドキしているとスパ!っと自立チヌが消し込んだ。
 「よっしゃ〜来たぞ〜」とロッドを立てると結構な引き。残念ながら45アップはないだろうがバリではない。大事に取り込んだのは40には届かなかったが今日2のサイズ。もう時間もないが潮が動けばこっちのもの。これならまだ行けるぞと魚をスカリに入れて釣り座に戻ると・・ん?
 若干手前に潮筋が動いて足下を手前にかすめてるやんか〜。もしかしてと釣りだしたが案の定これでジエンド。時間もなかったのでこれで納竿。釣り座のゴミを拾って回収の船を待った。しかし荷物をコンパクトにしすぎたのでナイフもはさみも忘れて,な〜んも〆物がないことに気づく。イサキは首を折って絞めたがクロはできなかったので,割り箸でえらの中から何とかしめることができた。やっぱり忘れ物があったね〜。
 バリも多いが条件によっては尾長やイサキ,半夜ではクロのデカバンも狙えコロダイや真鯛のビッグなやつも当たってくるので,これからまだまだ楽しめそうな平瀬であった

inserted by FC2 system