9月の連ちゃん釣行!
 次男の巧は6年生で、兄同様バスケをやっているのだが、夏休みは体作りと夏の初めに決めた県大会出場での活躍のために朝のランニングを続け、230kmを走りきった。残念ながら県大会は苦い思い出となったしまったのだが、朝のランニングは私も毎朝付き合った。といっても私はスクーターでの伴走なんで、腹の出っ張り具合は変わらないのだが、2〜3km走っては波止場などの釣りポイントで休憩するもんで、朝マヅメは各ポイントで遊悠と泳いでいるデカバンチヌの群れを、よだれを垂らしながら見続けた。いつもなら朝マヅメは釣りに行ってるのにね〜。しかも毎朝5時起きなんで夜釣りにも1回もいかなかった。大会の惨敗をバネにまだ走り続けようと思ったが、巧の両のひざにオスグッドという症状が出てしまい、しばらくランニングはお預けとなってしまったので、久々に釣りに出かけることにした。 
 9月4日 北西の風が強く日が昇ってからの釣行となったが、ランニングの休憩中行こうと思っていたポイントは3カ所とも風が当たるため久しぶりに千々の地磯に行き着いた。幸い1番があいていたので釣り座を構えたが、何と潮の色の悪いこと。しかし予想に反して数投目で40cm弱のメイタをゲット。更に右沖へ滅多にない潮が動き始め、今にもあたりそう。案の定その筋を流した数投目にデカバンのあたりを捉えたが秒殺されてしまった。このバラシで気合いが入ったが、潮が変わってしまい早々にこのポイントに見切りを付けた。しかしこの風で釣られるところはどこか・・と思いを巡らせたところ鯨ヶ浜の奥の地磯を思い出し車を走らせた。
 ここは私の行くミズイカポイントのひとつで、これからシーズンインするのだが、チヌの魚影も濃いところである。フカセはした記憶がないがイカ釣りに来たとき、磯際に良くチヌの魚影を見かけていた。幸いイカシーズンにはまだ早いために釣り人はいなかったので、背中風になる南向きに釣り座を構える。釣り開始は13時過ぎ。撒き餌はできているので、10杯ほどポイントづくりのために打ち込んで於いて仕掛けを作る。仕掛けを作り終えたところで更にポイントに3杯ほど撒き餌を打って投入すると、仕掛けが馴染んだところであたりを捉えた。軽く竿を立てるといきなり竿をひったくられるような重々しい引きが返ってきた。思わずリールのレバーを握りしめたが竿をなぎ倒されたのでレバーをゆるめて体制を整える。こいつはかなりのデカバンと気合いを入れてやりとり開始。何とか沖の沈みの前で走りが止まったようなのでロッドを右に倒して広場へ遊動すると何とか右へ動いてくれた。こっちなら何とかなると思っているとゆっくり手前に寄ってくるのが分かる。しかし糸ふけが出ないように巻き取ってくると、高島向きに張り出している沈み根の壁にぺったりくっついた。D-FLATZが張り出し根の海面下に見える。暫く足場を移動したり道糸を緩めたり撒き餌を打ってみたが全く動く気配がないので強引に引きずり出にかかる。しかし、細仕掛けだったためかあっという間にラインブレイク。状況から見てデカバンのコロダイだったようだが実際は何だったのか、デカかったことには違いない。
 気を取り直してもう一度同じポイントに撒き餌をたっぷり打って、仕掛けを組み直した。するとバラした直後というのに今度は竿引きのあたり。こいつは最初の走りを凌いだら何とか止まったが、足下まで寄せてきてびっくりの良型チヌ。この後も1投ごとにあたり、バラしたサイズの魚はこなかったが竿引きでバチバチあたってくるなど感触の良いあたりをひろい、50cmクラスを頭にチヌを3枚、キロ近いサイズを頭にヘダイを5枚、バリにボラにと賑やかに2時間程釣れ続き、久しぶりの釣りながら楽しい時間となった。ここは2〜3ヒロの砂地なので底層で這わせても良し、軽い仕掛けでじっくり探っても良いのだけれど、チヌも浮いてきて餌取りも気にならないので軽攻めチヌの3号をチョイス。このサイズだと大きめの餌で自然にアピールできるから良い。今回は満潮からの下げの潮で沖にある沈みの左側をかすめるような潮が差して、上手い具合に仕掛けも張れたこともひとつの条件となったのだろう。
 ということで、今回の釣果はたまたまか偶然か、隠れた名礁そのUとなりうるのか調査するために更に10日、17日、19日と連ちゃんで通ってみた。
 10日は反対の潮を釣ろうと昼前に巧と出かけた。現地に着くと車が止まっており先客かと残念に思ったが、よく見ると4日の釣果を聞いてクラブの信君が小学生のいとこの子を連れてきていた。様子を聞くと南の風が強く先日のポイントへのアプローチができないとのことで西向きに釣り座を構えており、手前にはキンギョとアブッテカモ、少し先には鰺子が群れているということ。さっき車から降りたときにタモ入れしていたのはヘダイだそうで30cmクラスとのこと。
 せっかくだからと南向きのポイントの様子を見たが結構風で釣りづらい。仕方がないので巧の仕掛けを組んで信君が釣っている左側に入れてもらう。しばらくは撒き餌を入れてもエサが残ってくる状況で寂しかったが、竿4本先まで大遠投して撒き餌を利かせていると全層で探っていたサラシがふわふわ〜っと沈んでバチバチ〜ッと体感ショックがやってきた。ロッドを立てると最初は結構な引きだったがその後は結構すんなりあがってきた。 獲物はやはりヘダイで、信君が釣ったのよりは2周りほどいいサイズだった。しかしその後はボラとヒイラギが釣れただけで、信君たちも用事があるというので、3時には納竿した。沖向きは沈みが全くと言って良いほど見えないので、もしかしたら潮は沖へとさすが、こちらはポイントにはなりにくいのかも。






鯔をかけてロッドを手渡しやりとりの
仕方を教える巧
後ろからアドバイスをしながらタモの
準備
上手に頑張ったね〜。巧も優しかっ
た!
すごく引いてびっくり!これは今日の
釣果。脂が乗っておいしかったそうで
すよ!
 次の17日は台風接近のため強風や雨の予報が出ていたが、こちらは大丈夫なようで初回と同じく、上げから下げの潮を釣ろうと次男の巧とゆっくり昼からの釣行とした。今日は天気も良く釣り日和で、前回と同じようにたっぷり撒き餌を打ってゆっくり準備をする。ところが何としたことか前日に気合いを入れて2人分のリールにキザクラ黒魂1.5号を新しく巻き替えて万全を期したはずが、バックの横に置き忘れてきた。取りに帰ろうかと思ったがめんどくさいのでエギング用のリールでやることにした。しょうがない。さて、前回ボラとしか遊べていない巧に釣らせようと仕掛けを作りポイントをアドバイス。1投目こそあたりはなかったが、やはり狙いどおりその3投目に体感ショックが来たようで「来た〜!」弾ける道糸を押さえてあわせが決まった。数度の締め込みにドラグから道糸が出ていくが上手く調整ができているのでロッドが満月のように描いて走りを和らげると勢いが止まったようだ。こうなればしめたもので、右に走られないようにアドバイスをすると左の張り出しまで足場を上手に移動して引きを楽しむ。しかし、残念ながら暫くのやりとりの末あがってきたのはヘダイだった。それでも帰って計って見ると40オーバー1.1kgの立派なサイズににんまり。その後も巧にはチヌはあたらなかったものの30オーバーのバリヤボラなど多彩な魚がロッドを曲げた。私にはなぜかチヌがあたり50オーバーは出なかったがヘダイに一回り大きなチヌ2枚ゲットすることができた。
 続けて19日。よその県では台風が猛威をふるっていたが、長崎は若干風は強く、2.5mの予報が出ていたものの起きてみると天気も持っており現地に着くと沖磯は白波が立っていたもののこのポイントだけはほとんど波が立っておらず風も背中風で何とか釣りになりそう。前回リールを忘れたので、今日はしっかり道具も確認して出勤したのは朝の7時頃。
 ところが期待の朝マヅメは、いつもはいなかった鰺子が餌取りとなっていた。朝方はいつもこんな感じなのだろうか。こいつはたまらんと思っていたが一時間もしないうちに鰺子の姿が消えた。チャンスタイムだろうか。巧が若干曇っていてウキが見えづらいというので、途中からキザクラの極感剣の0号にチェンジしてあげた。これも自立式の全層釣法対応で遠投も利くために、遠投してウキも見たいという時には非常に重宝している。おかげで剣がスパッと入って前回と同型のヘダイがロッドを曲げた。17日にたっぷりと魚をかけたので、やりとりもお手の物。タモ入れも自分でこなし無事ゲット。残念ながら納竿まで狙いのチヌは私にしか微笑んでくれなかったが二人でヘダイ4匹、チヌ1匹をゲットした。これまで巧が釣ってきたチヌは55.5cmを筆頭に50UP50%を越える高確率男なので、もしかしたら今この釣り場近辺にはデカチヌがいなかったのだろう。ということで納得してもらった。しかし近場ながら新しい遊び場を見つけることができたのでよしとしよう。
 これから秋が深まるにつれてクロチヌ、マダイ、ミズイカと蚊焼の沖磯も賑わいを見せるので楽しみである。また、近場の釣りながら、沖磯に負けないタモ入れ必死のお手軽名礁その2として登録しておこうと思う。
 
 
おまけ
9月25日三ツ瀬ワンド
 三連休の最終日、前日2日間は朝5時起きで次男巧のバスケットの遠征に佐賀まで出かけ体は疲れのピークに達しかけていたが、どうしても釣りに行きたかったので色々考えていたが、ヒラスが釣れだしたというので、ワンドにあがる釣り仲間の中井さんグループにまぜてもらうことにした。初めは鰺の泳がせでヒラスを狙っていたが中井さんがキロクラスのキジハタを釣っただけであたりはなく、ダツも増えてきたのでとうとう我慢できずに朝から龍神で釣れ続いているクロ釣りにチェンジ。石鯛を釣りながら松永さんがボイルを時折巻いていたら、ちらほらとクロの姿が見えだしていたのだ。それも結構なサイズで、2ヒロぐらいのところで餌を拾っていた。そこでいつもの三ツ瀬タックルで狙っていたがなかなか喰わせ切れない。その間龍神はコンスタントにあたっているので鈎のサイズを落とし更にハリスを2号に落としたところで初めてのあたり。800gほどだったが三ツ瀬で釣り上げる超久しぶりの尾長だけに喜びもひとしお(実は19年の1月に2.1kgの口太を釣って以来のクロとなった)。更に同じパターンで3枚ほど上げたが、簡単にいかないのが三ツ瀬のクロで、その間大バラシも数発。上げ潮に代わりはな、ワンドの舳先を越えたあたりで喰ってきた。あわせを入れてから一番下の段まで移動してロッドワークで左へ遊動しようと思ったが一瞬遅く舳先に張り付かれてしまい、最後にハリスがすれてバラシ。次も同じ箇所であたり何とか舳先を交わして左に遊動したが、一気に走られた。レバーで抵抗したが走りを止めることができず、道糸も竿2本ほどザラザラにされてぶっちぎられてしまった。それでも3発目は何とか舳先を交わして左に遊動し、走りを止めることができるサイズだったので何とか浮かすことに成功。今回一の43cm1.3kgのきれいな尾長をゲットすることができた。その後もポツリポツリとキロクラスを追加し、キロオーバー3枚を含む尾長7枚をゲット。3時以降に50オーバーの尾長が暫く沸きまくってドキドキしたがついに仕掛けの付いた餌を食わせ切れず締まりの悪い釣行になった。しかし、久しぶりにクロを釣ることができたのでよしとしよう。今シーズンは三ツ瀬のクロも接岸がやけに早く他の魚種も最高の釣況が続いてきているので、今後の三ツ瀬のクロは更に熱いシーズンに入ることは間違いないに違いない。次回は夕マヅメの下げ潮狙いでデカバン尾長をゲットしに行くぞ!
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